ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

歴史が語る過去の謀反文『政宗の密書』

2019-01-20 08:08:06 | 歴史から学ぶ

@密書となるべき伊達政宗の文が世代を超えてその写しが出てきた事が事件を引き起こす。それは徳川幕府への謀反を起こす内容だったからだ。戦国時代から江戸時代、やはり野望のある武将であれば誰でも天下を切望し、その為の策略を日々考えていた事は否めない。ここに東北の雄である伊達政宗が徳川後の天下人になっても不思議ではなかったと思う。実際政宗は幕府軍との対戦演習まで(軍記物『東奥老子夜話』)行なっていたという。遣欧使節として派遣された支倉は、徳川幕府の禁教令でキリスト教の布教ができず帰国後2年で没とある。欧州への最初の日本人派遣で得たものはあまりにも少なく今後新たな歴史文章とうの発見と検証に期待したい。海外に行く、あるいは住むと以外にも日本を知らない事に気づく。特に歴史的な背景から日本とのつながりなど。イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・ポルトガル・トルコ・ベトナム・台湾など現地の人の方がより日本を知っている事に驚くが過去諸国を歴訪した歴史上人物、あるいは日本を訪問した人物(史書)での貢献(人助け・復興支援など胸を張って日本人だと言える)が多い。

『政宗の密書』藤井邦夫

  • 徒目付の村田甚兵衛が姿を消した。みまみ待ち奉行所吟味与力秋山久蔵から探索の名を受けた隠密周り同心乾蔵人は徒目付の足取りから神楽坂にある小料理屋の主人に狙いをつける。主人を追った蔵人の目の先には仙台藩の下屋敷が。そして目付失踪の背後には驚愕の事実が隠されていた。
  • 蔵人は福津藩家老と江戸家老との間でアヘンの密輸を暴いていく。以前は荷抜きの疑いがあったが証拠が無く処罰できなかったが、それを裁く越後屋の動きから新たな抜け荷(アヘン)を掴む。
  • 「政宗の密書」は、仙台藩伊達政宗の支倉常長に託したイスパニア国王への密書であった。200数年以上経った江戸時代後期にその末裔が写しを持っていたことが藩内での問題を起こした。その内容を暴こうと村田が動くが藩内の家臣に習われる。その密書の内容とは「イスパニアの国王に対し、手を結んで徳川幕府を倒そうと・・・」であった。公儀と仙台藩での問題が殺戮になった。