菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

仮説実験授業は高校教育に有効か(1)

2019年01月13日 09時31分22秒 | 仮説関連
この論文は、いまから17年前、私が55才のとき、高知県で開かれた、全日本教職員組合の主催の「全国教育研究集会」に、茨城県の代表として、理科分科会に参加したとき、提出したレポートです。
 長いものですので、何回かにわたって掲載します。


 

  仮説実験授業は高校教育に有効か
―学習指導要領にとらわれず、生徒の関心のある授業を積み上げをー
―試され済みの仮説実験授業の「受業書」を使うことの有効性についてー
   
茨城県立笠間高校 菊池伸浩 
             
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 本文の構成(目次)
1、はじめに(私が仮説実験授業に出会い、取り組むまで)
2,笠間高校で授業にかけた受業書と生徒の評価と感想
①もしも原子がみえたなら ② 空気の重さ ③ 空気と水 ④ 自由電子がみえたなら
⑤ 三態変化  ⑥燃焼 ⑦溶解 ⑧ イオンと食べ物 ⑨ 電子レンジと電磁波
⑩ 生物と種 ⑪ 宇宙への道 ⑫ 虹と光  ⑬ 2倍3倍の世界
(この部分は、長くなりすぎますので、今回は省略します)

3,高校で実践上での若干の問題点
4,本校で見られる問題点
5,教師が仮説実験授業をはじめる理由
6,教師が学習指導要領を離れられない理由
7,学習指導要領にとらわれない授業をはじめた教師の特徴
8,教材研究の成果をまとめ、積み上げ、それを活用することの重要性
9, まとめ
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1,はじめに(私が仮説実験授業に出会い、取り組むまで)

 板倉聖宣氏(元国立教育研究所)らが、仮説実験授業を提唱(1963年)してから30年余がたった。私は、板倉聖宣氏が提唱した当時から、この教育方法には関心があったが、高校教育には導入できないと思い、ながめる程度であった。
真壁高校、鬼怒商業高校、笠間高校(いずれも進学校ではない)と異動するなかで、教科書にこだわる授業には意味がないと判断し、自分流の授業をやってきたが、今ひとつ上手くいかなくて、何かいいほうがないかと考えていた。
 
 そこで学んだ「仮説」を再度研究してみようと、1993年、川崎氏で行なわれた体験講座に行った。そこで「真似ることの重要性を学んだ。ものまねを嫌い、独創性が重要とされる教育の世界で、「いくら良いものだ」といっても、そのまま真似ることには、抵抗がある。特に、授業研究に力を入れている「教研型」教師には、その傾向はつよい。仮説実験授業そのものをやることには、かなりの決意が必要であった。しかし、「真似ることから、工夫があり」、「発展を生むのであり」、「真似ることそのものがその人の主体性にかかわることであり、決して卑しむことではない」とり、教えられ、これならやって見ようと、1994年から、鬼怒商業高校で試みた。

注)教師の創造性を重んじる「教育研究集会の発表」なので、「真似たら上手くいった」という発表には、ずいぶん気を使った。

 実際にやってみて、一番以外だったのは、「授業の評価を生徒に聞いた」結果だった。
仮説実験授業では、授業の成功、失敗の判断基準は、生徒に聞いて判断するということであった。必ず、生徒に紙をわたして、楽しいかどうかを、5,4,3,2,1で5段階評価をしてもらうということになっています。その基準にしたがって、私も、はじめての仮説実験授業で、評価をとりました。そこでわかったことは、ふだん黙っていて無関心でいたような生徒から、意外な評価をもらってことでした。本当に、聞いてみなければ、わからないものであると、つくづく感じました。

 私は、生徒一人一人が主人公といいながら、「生徒の目や顔つきでわかる」といって、実際に聞くことをしていませんでした。また、1(楽しくない)や2(あまり楽しくない)の評価を多かったら、がっかりするのを恐れていたのかもしれません。しかし、この生徒に聞くということは、とても大事であるし、5(とても楽しい)や4(まあまあ楽しい)の評価が多かったことが、私を急速に仮説実験授業にのめり込ませることになりました。そして、ついには笠間高校では、ほとんど全部を「仮説」でやり通すことになってしまいました。ちなみに3は(ふつう)です。

 仮説実験授業は、今では多くの先生方の知るところとなっています。そして、全国で行なわれている体験講座には、多くの先生方が参加し、民間の教育研究集会としては、屈指の規模ではないかと思われます。しかし、参加される先生方の多くは、小・中の先生方で、高校の先生は、あまり多くはありません。このレポートは、笠間高校での7年間の実践報告です。
 
(つづく)
  
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