菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「ユウエンナルスメラミクニ」ー前川喜平氏のコラム

2022年10月02日 07時38分21秒 | 日々の雑感
 今、私は、笠間図書館から借りてきた、前川喜平著「面従腹背(めんじゅうふくはい)」(毎日新聞社刊)を読んでいるが、その前川氏の今日の東京新聞・本音のコラム欄は、「ユウエンナルスメラミクニ」となっている。何を書いたのかと思って、読んでみたら、なるほどとなったので、今日も紹介したい。

「ユウエンナルスメラミクニ」
 前川喜平


 安倍氏の国葬で自衛隊の音楽隊が演奏した曲の名をみて戦慄を覚えた。
 黙祷の際に演奏された曲は「國の鎮め」。明治時代につくられた軍歌で、その歌詞はこうだ。「國の鎮めの御社と斎き祀らふ神霊今日の祭りの賑ひを天翔りても御覧せ治まる御世を護りませ」。
 
 御社とは靖国神社や護国神社のこと。神霊とは戦死者の霊のこと。これは明らかに国家神道の歌だ。国の機関が行う行事でこのような曲を演奏することは憲法20条三項の政教分離の原則に違反している。

 天皇の使いの拝礼の際に演奏された曲は「悠遠なんる皇御國」。これも戦前に作られた曲かと思いきや、作曲者は自衛隊の音楽隊員で、初演されたのは2019年だという。悠遠とはアマテラスオオミカミに始まる皇統の古さを表す言葉だ。アマテラスがその孫であるニニギミノミコトに与えた神勅により代々の天皇が治める国のことだ。この曲名は戦前の国體思想そのものではないか。僕はわざと國という旧字を使って今は通用しない観念だということを示しているのだが、この曲の作者は逆に国體を復活させたいと思ってこの字を使ったのではないか?この曲名は天皇を主権を存する国民の総意に基づく象徴とする日本国憲法に違反している。せめて曲名を「平和なる日本国」にでも変えてほしい。
(現代教育行政研究会代表)

注)この文章を書いていて、旧字がたくさん使われているで、「変換」するのに時間がかかりました。
みなさんも読みにくいと思いますが、前川喜平氏の「今は通用しない観念」だということを感じてくだされば、うれしいです。




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