緊張感に耐え切れず
覚えもないのに手を挙げた、それは罪。
誰かが彼女を指差した
その先にあるのは生まれついた背中の痣、それは罰。
嫌いなあの子の匂いがした
鼻を括らず息を止める、それは罪。
針が12時を過ぎようとしても
一向に堕ちない瞼と意識、それは罰。
今日もニュースが騒がしい
残忍な話を頬杖ついてながら聴く、それは罪。
とびきりの笑顔を振りまいて
誰をも赦せず嘲笑いだけは上手くなってゆく、それは快感。
秒針が進むたびに狂気に堕ちてゆく
狂気を狂気だと自覚してるから心ゆくまで嗤う
例え話は好きじゃないの
真実の欠片なんてどこにもないから生きてゆける
みんな狂ってる
アタシダケハダイジョウブ
罪と罰を選べるのなら両方背負って逝ってあげる