続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』3190。

2019-05-27 05:48:29 | カフカ覚書

ビュルゲルの、あきらかにご本人がねむるのにはなんの役にもたたない、得々としてまくしたてる低い声にも、もうすっかり慣れっこにんって、おれの眠りを妨げるどころか、子守歌にしかならないだろう。〈ごとごとまわれ、水車、ごとごとまわれ〉と、彼は考えた。


☆ビュルゲルは、明らかに色あせた不在証明にすっかり慣れさせ、自分の死に自分自身で満足していた。ごちゃごちゃ言う塵芥だと、わたしをそう考えていた。


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