続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

マグリット『説明』

2017-02-10 06:39:42 | 美術ノート

 『説明』

 物理的には説明のつかないようなものが並んでいる。
 空き瓶は無機・非食料であり、人参は有機・食料である。この二つの物体が化合することなどはあり得ないが、合体の様相を呈した奇妙なものが並置されている。理を外すというよりは、すでにイメージとしての空想、精神界の解放・自由である。

 空き瓶と人参の合体は、本来の空き瓶と人参よりも大きく膨張し光(輝き)も増長されている。
 非現実(空想)は現実(実在)よりも、印象を強くするものかもしれない。
 有り得ないことは、在ることを凌駕する力をもって鑑賞者を刺激する。すべては人智の成せる技であり、イメージは存在物から遊離する隠れた論理がある。

 わたくしマグリットの追及する世界は、このような構造が原理である。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)

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