雪月花 季節を感じて

2005年~2019年
2019年~Instagramへ移行しました 

クラフトフェアまつもと

2011年06月04日 | くらしの和
 
 毎年、五月最終週の土日に松本のあがたの森公園にて開催される「クラフトフェアまつもと」。全国から応募した1,400組もの出展希望者の中から、審査を通過したおよそ300組の工芸家さんたちが作品の展示即売を行います。

 木工、漆、陶磁器、皮革、ガラス、染織、食料品、手工芸用の素材や道具‥等々、全国のあらゆる手仕事があがたの森に集います。その魅力は、なんといっても、つくり手と使い手が直接ふれあえること。素材や道具へのこだわり、制作の苦労、ものづくりへの熱いおもいに耳をかたむけて手にする品々は、まるでいのちを吹きこまれたようにいきいきしています。納得して手に入れた品々を使うとき、つくり手の顔が浮かべば、おろそかには扱えません。

 クラフトフェアだけでなく、「工芸の五月」の五月いっぱいは「暮らしと工芸」をテーマに松本のあちこちでさまざまな催しが行われます。町全体が日常を楽しむ工夫にあふれ、ゆたかな自然と人と美しいモノをゆるやかにつないでいます。きらきらした時の破片がふりつもるように、松本は日々ゆっくりと歴史を刻んでいるよう。

 工芸の町・松本で出合ったくらしの道具とともに、わが家にも松本時間が流れはじめました。

ガラス工芸家・前田一郎さん(長野市)のグラス。かたちも大きさも厚みもすこしずつちがうので、たくさんの在庫の中から2つを選びました。やや黄みがかったガラス全体に星をちりばめたように気泡が。ほどよい厚みがあるのに軽みを感じる、不思議な手ざわりです。

陶芸家・佐藤崇さん(北九州市)のパン皿。陶のパン皿を長い間探しもとめていたので、ようやく「これだ」とおもうものに出合えてうれしかったです。毎日活躍中。

麻専門の工房「青土」さん(宇治市)のかや布のテーブルセンター。食卓のまん中に自然布があるとほっとします。「青土」さんはきもの通で布好きな友人のおすすめ ^^

陶芸家・田中一光さん(松本市)のフリーカップは、マットな藍の濃淡色が気に入って主人が購入したもの。本来は蕎麦猪口だけれど、主人はお湯呑みとして使っています。


 2011年10月15日(土)16日(日)には、あがたの森公園にて「クラフトピクニック」が開催されます。(雨天決行)