雪月花 季節を感じて

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東北の手仕事(一) つがる刺しこぎん

2009年01月17日 | くらしの和
 
 「小魚庵よりお知らせ」コーナーでご紹介中の「東北の手仕事展 ~ゆずりは東京展~」では、雪国の生んだ美しい暮らしの道具や織物が会場いっぱいに展示されています。(25日まで) 写真は、「津軽刺しこぎん」の丁寧な手仕事にひかれて購入した針刺し(針山)です。

 民芸の創始者・柳宗悦が「地方工芸の最たるもの」と絶賛した津軽のこぎん刺し。その特徴は、刺し手の自由な発想で刺繍する山形の刺し子とちがい、麻の布目にそって刺繍してゆくこと。そのため、独創的で美しい幾何学模様が生まれます。むかしは、藍で染めた自家製麻布に、意匠と布の強化をかねて白綿糸で刺繍をほどこし、衣服に仕立てて着用しました。(詳しくは「弘前こぎん研究所」をご覧ください)


 先日、お世話になった方から加賀の伝統的な和裁針を分けていただいたので、半襟付けがやっとの不器用なわたしも、針仕事が楽しくなりました。


 藍染めの麻布にこぎん刺しが清々しいブックカバーは、主人と兼用です。