愛犬耳袋

 コーギー犬・アーサーとの生活と喜怒哀楽

四天王寺古本市

2006年10月06日 | 




 四天王寺の古本市に行く。
 境内に入って間もなくのところで野良猫と遭遇。
 古本市にやってくる客に、順番にすり寄るフレンドリーな子だ。お尻を見るとやはり雄猫。いろんな人に可愛がられていたが、ゴハンはもらっていないようで、お腹はペッタンコ。かわいそうなことに、片目が病気のようだ。

 昔話などで若い母親が教会の前に捨て子をするように、神社仏閣に猫を捨てていく人は意外と多いらしい。神仏のお膝元なら命を粗末にされないとふんでのことだろうか。写真家・岩合光昭氏のエッセイのひとつを思い出した。
 撮影に猫の多いお寺お訪れたところ、そのお寺では捨て猫の多さに困っていて「寺の名前を出さないのなら」という条件付きで許されたという。
 この茶トラ×白の子が捨て猫出身かどうかは分からないが、お寺側は積極的に排除はしていない様子だった。
 が、歓迎もしていないようで、境内の木にひっそりと「猫やハトに餌をやらないで」の文字があった。

 四天王寺は鳩も多い。茶トラも野良の血が騒ぐのか、トコトコ歩くハトを見て狙いを定めていたが、あまり狩りはうまくないようだった。





 一方鳩の方は、猫に比べるとかわいげが無い。群れをなしている分、図太いと言うか、ふてぶてしいというか、細かいところを気にしないというか、





 雨上がりの泥水で行水することは無いと思うのだが。しかももう10月。結構涼しいというのに。
 しかし、お参り所の手洗い鉢で行水していないので、「さすがお寺の鳩」というべきかもしれない。

 さて古本市の方だが、お目当ての本を見つけつつ、ついでに目に入った、微妙に古い撮影ハウツー本をパラパラしてみる。ペットの撮り方の所では
「動きが素早い仔猫はカップなどに入れて撮影するといいでしょう。小道具を活用しましょう」
 なんて解説。そういや、ちょっと前のカレンダーなんかには、花を飾ってバスケットの中から顔を出す子犬・仔猫って構図がやたらとあったな、なんて思い出し(今も?)、微妙なセンスの古さに感動。
 デジカメなんかが登場しない時代の本なので、どこを見てもやたらめったらレンズとか絞りとか、フィルターとかの記述が細かい。写真に真面目な時代だったんだよな。


 四天王寺からの帰り、ちょっと回り道をして梅田の大型書店に寄っていく。ペット本コーナーをひやかすとこんなものが。



「子犬(猫)おゆずりします」


 写真では分かりにくいが、「おなかをみてね」の文字に従って、お腹の辺りを見てみると、あたかも呼吸をしているかのように、絶妙な間合いでわずかに上下しているのである。
 その上下感がやたらめったらリアルで、かわいいというより、最初はビビる。ムートン風のペット用ベッドも小型犬が使っているものと同じだから、さらにリアルでビビる。
「本物そっくり」「生きているかのよう」という宣伝文句はダテではない。
 そしてさらにビビらされたのは、POPの下のほ~うに、小さく書かれた注意書きであった。



電池切れたら死んじゃう!