あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 夏のリフレッシュ旅_萩・羽島一周ツーリング & 一の俣温泉

2013年07月21日 | 旅するシーカヤック
ここ数年、暑い上に海水浴のシーズンとなる7月8月はシーカヤックツーリングのオフシーズンとして、地元の島のシーカヤック教室にあてているのだが、今週末と来週末は、施設の都合でシーカヤック教室がお休みである。

『最近疲れとるけえ、ちょっとリフレッシュしに行ってもええかのう?』 『ええよ、行ってきんさいや』 『じゃあ、ちょっとどっか安くて良さげな宿がないか、探してみるわ』

ネットでチェックすると、一の俣温泉に、一泊二食付きで安い宿を発見。 『お! 一の俣温泉はお湯もええし、シーカヤックも積んでって、久し振りに山口県の日本海をちょっくら漕いで来ようかの』

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2013年7月20日(土) 朝5時半。 『じゃあ、行ってくるよ』 『気をつけて』
久し振りにニヤックを積んだアテンザワゴンは西へ。

出艇地に無事到着。

空は晴れ、風もなく絶好のツーリング日和である。 まだ早いので、海水浴の人も来ておらずシーカヤックを出すにはちょうど良い。

シーカヤックを浜に降ろし、安全装備と行動食&ドリンクを積んで、準備完了。

今日は、羽島を一周してくるつもり。

『ようし、そろそろ出発しようか』

バウを北に向けて漕ぎ出す。 今日は、『芸予ブルー』ならぬ『萩ブルー』がお出迎え。


もちろん今日も、アークティックウインド裏漕ぎである。 これが、なんとも水のキャッチがよくてパワフルなので、俺にはしっくりくるのだ。



岬を離れ、ここからは羽島への島渡り。


平坦な島々が並ぶこの辺り独特の風景。

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羽島に到着。 初めて訪れる島である。

今日は、カウンタークロックワイズで一周してみることに。

こんな水路が大好きだ。 ドキドキ、わくわく。







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島の南側に、ちいさな船着き場がある。

しばし上陸させていただき、休憩だ。


スロープにシーカヤックを引き揚げ、行動食用に買ってきた呉名物『メロンパン』のフィッシュフライサンドと炭酸水を取り出す。

スロープに腰掛け、綺麗な海を眺めながらパンをかじり、炭酸水を飲む。 ゴクリ!


北側の海では、雲がモクモクと成長しつづけ、風が上がってきそうな気配。

さて、じゃあ風が上がる前にそろそろ戻ろうか。


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今日のツーリングは、約2時間半。
暑い夏は、ちょっと漕いで浜に上がり、海水浴やシュノーケリングを楽しむだけの事が多いのだが、今日はしっかりと萩の海を楽しむことができた。

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宿にチェックインするまで、もう少し時間があるので、角島大橋まで足を延ばす。

今日は快晴で、角島大橋の絶景が楽しめる。











『いやあ、やっぱここは綺麗だなあ!』 来て良かった。

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午後3時半。 今日の宿へ。

一の俣温泉、『温泉荘』

ここには、以前妻とのドライブで日帰り入浴した事はあるのだが、泊まるのは初めて。

受付を済ませ、部屋へ案内していただく。

俺の部屋は、『二十世紀』

他の部屋は、『くり』とか『かき』とかなので、二十世紀梨の事だと思うが、部屋はまさに二十世紀仕様であった。

建物が古いので、部屋も草臥れた感じは否めないが、それでも掃除はきちんとされており、エアコンとテレビもあるので真夏のキャンプに比べれば天国の様なもの。

ここに泊まると、一の俣グランドホテルの風呂に無料で入れるチケットももらえるとの事。
『すみません。 グランドホテルの風呂にも入れるって聞いたんですけど』 すると、受付のおばちゃんが、『うん、入れるよ。 これ』と言ってチケットを下さった。

『何時くらいまで大丈夫なんですかねえ』 『うちの宿が、夜は9時に玄関の鍵を閉めるから、それまでには戻ってね』
『まず、ここの風呂に入ってから、グランドホテルに行ってみようと思ってたんですが』 『なら、先にあっちに入って、夜はうちでゆっくり入りのがええんじゃない』
『あ、そうですね。 じゃあ、まずあっちで入ってきます』


という訳で、タオルとチケットを持ち、川沿いの道を歩いてグランドホテルへ。

ここの風呂には、妻と何度か立ち寄ったことがある。 設備も充実しており、きれいで気持ち良い温泉である。

今回も、のんびりまったり、約1時間ほどお風呂を楽しませていただいた。 『いやあ、気持ち良かったなあ』

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宿に戻り、本を読んでいると、晩ご飯の時間。 大広間に行ってみると、俺以外の泊まり客はみんな既に食事を始めておられた。

『いただきます』 今日の宿泊プランは、ビール一本付きである。
おお、ビールが美味い。 やっぱ、綺麗な海を漕いで、温泉に入った後のビールは最高だ。

高齢の女性の団体客の方々は、四方山話に花が咲き、またテレビの大相撲の横綱の取り組みで盛り上がっておられた。

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食後、しばらく部屋で休憩し、宿のお風呂へ。

宿泊客のほとんどが女性であり、男は俺を含めて5名程度なので、男風呂はガラガラ。 おかげでゆっくりと楽しむ事ができる。


一の俣温泉は、PH9.65のアルカリ泉で、ヌルリとしたその湯当りが俺好み。
グランドホテルのお湯も良いが、この宿のお湯はさらにヌルリとした感じが好もしく、浸かっていると、なんだか自分が『餡掛け』になった気分に包まれる。

体が温まると、温泉水の水風呂に浸かり、ついでに温泉水をゴクリ。


きれいな日本海を漕ぎ、おいしいビールを飲み、お気に入りの温泉でのんびりまったり。 『ああ、幸せやなあ』 日頃の疲れが芯から抜けていくのが実感できる。

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2013年7月21日(日) 朝、5時に起きると、まずはお風呂へザブリ。
さっとお湯に浸かり、体の目を覚ますと、散歩へと出掛けた。






まだ山に遮られて日陰になっているこのあたりは、夏の朝とはいえ涼しくて快適である。

北に向かって歩いていると、観音様があるという看板が。

そこで偶然出会った、同じ宿に泊まられているおじさんに案内していただき、苔むした山道を登って行く。

観音様に参拝。 結局、1時間ほどの散歩を楽しみ、宿に戻ると再びお風呂にザブリ。

8時から朝食をいただき、部屋で30分ほど音楽を聴きながら寝転がり、またまたお風呂へ。
昨日からの温泉三昧で、ここ2週間ほどひどかった肩凝りや体の疲れが取れ、完全リフレッシュ。 いやあ、ほんとここは気に入った!

なんだか、リピーターになりそうな予感。 今度は青海島あたりを漕いで、ここに泊まりに来ようかな。

***

いやあ、またまた最高の週末であった。
来週末も残念ながらシーカヤック教室はお休みである。 さて、来週はどこ行こう? 楽しみだ!
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