ガタゴトぷすぷす~外道教育学研究日誌

川口幸宏の鶴猫荘日記第2版改題

権威主義

2014年08月27日 | 日記
 ある大学名誉教授氏は、ご自身のあらゆるサインー商業上の契約サインは別-に、必ず「名誉教授」という肩書きをおつけになる。ぼくの前でその行為をなさった時「これは事実ですから」とおっしゃっていた。いや、嘘だ、でっち上げだ、などと申しあげたことなど一度もございませんよ。しかし、ぼくは胸の内で、「何故に先生はその肩書きをつけたいのでしょうか」とつぶやいている。社会的活動は存分になさってこられたのだし、組織人としてもいくつかのトップもお務めになったはず。
 で、つらつらと先生の言動を-ぼくの前での-思い起こしてみると、
1.XXXさん(きわめて著名な方)がそう言っておられるのですよ、(論証の根拠)
2.このテーマで書かれた博士論文にそう書かれているのですよ、(論証の根拠)
3.ご自身が研究対象としているある人物の父親が世界的に著名な人物の曾祖父とパーティーで一緒だったと、研究対象のレゾンデートルの一つにしている
などなど、数え上げはじめたらどれほどになるだろうかというほど、著名な人のフンドシを借りてものごとを説明なさっている。
 これは、もう、間違いなく、虎の皮を借りなければ世渡りができないのだなあと思わされるのだ。一所懸命に築き上げた上で、大学という権威機関から「贈呈」された、名誉教授称号。
 この権威主義のもとで涙を流した「若手」はどれほどになることだろうか。もっとも、その「若手」とて、権威にすがらないと我が身を立てることができない現実。
 多くの学問が沈滞するのもやむを得ないのかな。

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