夫
が
焼肉食いに行こう!
夕方
突然の提案。
俺の奢りです。
そう言うから
ハイハイいいですよ。
ちょーし良く!
初めてのお店
どんなかな?
牛一頭買い
の
お店
そんな
うたい文句で、
お安いアピール
美味しさアピール
夫
一人前ずつ
タン
ハラミ
壺漬けカルビ
ホルモン
またもやタン
と
肉しか頼まず
私は
ご飯の小
夫は
ビール
初老夫婦
は
肉を焼いては
ムシャムシャ。
お隣さん
は
野菜盛り合わせ
一つと、、
なんて
注文している。
私は
心の中
で
おばさん達はね
いつも
野菜
を
美味しく
煮付けたり
温野菜のサラダにしたり
食べてるの。
ただ
焼いた
だけの
キャベツ
や
玉ねぎ
要らないの。
お隣さん
が
文句言ってるでもないのに
言い訳する。
無性に
美味しい
お肉
が
食べたくなる。
肉欠乏症みたいに
そんな
欠乏症ないだろうけど。
夫
が
ふと
息子家族
を
思う。
あいつ
肉食べたくなっても
子どもが
まだ小さいから
なかなか
焼肉屋なんか
行けないんだろうなあ。
思いを馳せている。
うん、そうねぇ。
こちらに居たら
焼き肉
食べに行く?
なんて
家族
で
連れ立って
行って
ゴゾゴゾ
飽きた
孫たち
私
が
面倒見ながら
たくさん食べなよ。
息子夫婦
に
満足させてあげられるのにね。
それで
お会計
の
時
に
おばあちゃん
が
大きなサイフ
持って
いいの。いいの。
って
ニコニコ
笑いながら
お札
出すのよ。
そんな
話を
して
笑っていたら
しばらくして
私たちからは
死角
に
なっていた
座敷
から
わらわらと
大勢
が
食事を終えて
出てきた。
お友だち家族?
あら?
お友だちの一人かと
そう見えていた人、
あれは
おばあちゃんね。
まさしく
サイフ持って
いそいそ
会計へと。
あと
二人の
若き女性
が
会計
に
向かうが、
いいの、いいの。
と
ニコニコ
会計
を
済ませ
皆で
店を出て行った。
夫
に
目配せして、
ほらね!
言ってたとおりの
光景
に
笑った。