潔淨精微、易之教也

占いに関する一言

先天八卦に何を示していますか?

2005-02-17 00:21:57 | Weblog
八卦の各卦には三つの爻(陰 ‘--’ あるいは 陽 ‘――’)で組合しています。実は先天八卦に各卦の各爻が天体の運行周期を示しています。(図のように)

初爻で組合したものが‘図-1’のように(赤)、第一周期です:
第一周期は太陽が一年の運行周期を示しています。
坤から左行、冬至から一陽が生まれるという意味です。北方からです。
乾から右行、夏至から一陰が生まれるという意味です。南方からです。
(奇門遁甲もこれで起局)

二爻で組合したものが‘図-2’のように(青)、第二周期です:
第二周期は太陽が一日の運行周期を示しています。
太陽が東方から昇って、南方経って、西方まで沈むという変化を示しています。だから図の上の半分には全部陽爻で、昼の意味をしめしている。図の下の半分には全部陰爻で、夜の意味を示している。

三爻で組合したものが‘図-3’と‘図-4’のように(黒)、第三周期です:
第三周期は二つの意味を含んでいます。
1.一年中に太陽の四つの大事な位置(春分、夏至、秋分、冬至)を示している。四正の位置(東、南、西、北)でこの四つの時期を記録している。(図-3のように)
2.毎月に月の朔望盈損(円欠の状態)を示している。四隅の位置(東南、西南、西北、東北)で月の四つの状態を記録している。(図-4のように)

これは先天八卦の基本の含意です。


《周易参同契》曰:

三日出為爽、震受庚西方。
八日兌受丁、上弦平如縄。
十五乾体就、盛満甲東方。
蟾蜍与免魄、日月気双明。
蟾蜍視卦節、兔者吐生光。
七八道巳迄、屈拆低下降。
十六転受統、巽辛見平明。
艮直于丙南、下弦二十三。
坤乙三十日、東北喪其朋。
節尽相禅与、継体復生龍。
壬癸配甲乙、乾坤括始終。
七八数十五、九六応相応。
四者合三十、易象索滅蔵。

話は上の図と同じな意味です。

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2 コメント

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お月さま (ゆうにゃ)
2005-02-17 00:36:45
色分けされた図に、解説、とても解りやすく

「爻」に関しては、超・ウルトラ初心者の私にも、なるほど!と(本意を深く理解するところまでは至っていないと思いますが)

特に、考えてみれば先生の図説の通りですのに、月の陰陽については、上弦と下弦を真逆に考えていたことに気がつきました。



ご本がますます楽しみになって参りました。

ここ数日、余寒が続いていますが、ご自愛くださいませ。



:) (陳)
2005-02-18 10:08:39
ゆうにゃさん、いつもありがとうございます。卦の順序、序数、そして十干十二支対応方位、対応年月などなどの基本の所は、もともとすべて意味と原理があるので、かてに順序、位置を新しく定義することが危険なことでしょう、特に基本的な原理と含意まだはっきりしてない場合ですね