おはようございます。
先日、赤毛のアン・シリーズ〈9〉の【虹の谷のアン】をやっと読み終えました。
なかなか読む時間がなかったのですが、読み始めたら一気に読めました。
本編はアンの子供たちとその友達のお話が中心になっています。
子供たちの純真な可愛さ、聡明さ、いたずらごころが随所にちりばめられていて楽しいです。
また、ルーシー・モンゴメリの風景の描写が素敵です。
小雨が一日中降りつづいていた。霧のように細かい、美しい春の雨は、もうすぐさんざしが咲きスミレが目を覚ましますよ、とささやきかけているようだった。港や湾、そして海岸近くに広がる牧草地も真珠のように光る灰色の霧にぼんやりとけぶっていた。夕方には、その雨も上がって、霧は沖の方に吹き流れていった。港の上空には、真っ赤に燃えるばらのような雲がぽつぽつと浮かんでいた。その向こうには、淡い黄色と真紅で豪華絢爛に染め上げた空を背景に、丘が黒々と連なっていた。大きな銀色の宵の明星が、砂州の上でまたたいていた。虹の谷で巻き起こった微風が、踊りながら吹き上がってきて、樅や湿ったコケの香りを運んできた。風は墓地を取り巻いている年老いたトウヒの木立の中で小声で歌い、ヘゼキア・ポロックの墓石にすわっているフェイスの美しい巻毛をなぶった。
こんな景色の中に自分がいると想像しながら読んでいると幸せです。
赤毛のアンのシリーズはカナダの土地の美しさも伝わってきて、本当に素敵ですね~♪
わー、モンゴメリと村岡花子さんに伝えてあげたい!
読者にこんなことを言ってもらえたら作家冥利につきますよね。
文章から風景をしっかり受けとれるserohikiさんの感受性も素敵です。
「赤毛のアン」は一冊目をジュニア向けで読んだのと、アニメでしか知らないのですが(笑)、このブログで取り上げられるたびに気になっております。読んでみようかな。ずいぶん長そうですが……。
こんばんは。
赤毛のアンのシリーズは若い頃読んだ時とは
違う印象で面白く読むことが出来ます。
そういう意味では老若男女問わず
受け入れられる素晴らしい本だと思います。
村岡花子さんの訳も素晴らしくて偉業に感謝です。
実は私もシリーズの5冊目ぐらいしか持っていなかったのですが、この歳になってその先を読みたいと思いました。
タブレットに取り込んで文字を大きくして読んでいます。(笑)
カナダに行ってみたいとずっと思っていますが、多分叶わない夢になりそうです。
想像するだけです。(笑)