この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

【レギオン】、人類の究極の敵、それは・・・?

2010-05-23 23:13:35 | 新作映画
 スコット・スチュワート監督、ポール・ベタニー主演、【レギオン】、5/22、Tジョイ久留米にて鑑賞。2010年23本目。

 最近はポイントサービスのあるワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野で映画を観ることが多いんですが、ときどきこういった、上映規模が小さい作品を上映してくれるからありがたいなぁ、Tジョイ久留米は(本作は福岡では四館のみ上映)。

 まず断っておきますが、本作は間違っても映画史に残る傑作!!ではありません。強いて言えばカルトムービーになる可能性も無きにしも非ず、ってところですかね。ならないと思うけど。笑。

 本作の映画的な新機軸は人類の敵が悪魔でもゾンビでもなく天使だということでしょうか。
 でもそれはあくまで映画では、であって、漫画ではすでに『BASTARD!! 暗黒の破壊神』(萩原一至著)で同じアイディアが先行してるよね。
 っていうか、この脚本を書いた人は確実に『BASTARD!!』を読んでるよね。間違いなく、そこから作品の根幹のアイディアを頂いちゃってる。

 根幹のアイディアが『BASTARD!!』なら、プロットはぶっちゃけ『ターミネーター』そのもの。
 空から降ってきたように突如現れた男が深夜のショッピングセンターで衣服を漁るシーンや、まだ生まれていない赤ん坊が人類の救世主だという設定、暗雲が広がる地平線の向こうへと主人公が旅立つラストシーンなど、些かそのまんますぎじゃないのか?と言いたくなるぐらいです。笑。

 根幹のアイディアもプロットも他所様のパクリであるなら、観る価値がないかというとさに非ず。
 この映画がつまんなかったらもう一本ジョン・トラボルタ主演の『パリから愛を込めて』でも観ようかと思っていたのですが、その気をなくさせるのに充分なぐらい面白かったです。
 個人的にすごくツボにはまりました。

 どこらへんがツボだったのか、感覚的なところもあるので、説明するのはちょっと難しいのですが、例えば、主人公たちが立てこもるダイナーを最初に襲ってくるのが一見すると品の良さそうな老婆なのですが、その老婆がゴキブリの如くカサコソと天井を這いずり回るんですよ!!
 このシーンは観ていて爆笑しました(爆笑するところなのか・・・?)。

 あと、クライマックスは最後まで人類の味方であろうとするミカエルと、人類を滅ぼすべく神から遣わされたガブリエルとの二大天使による壮絶なガチンコバトルなのですが、フツー、天使っていったら、金髪碧眼の美形を思い浮かべるじゃないですか。
 しかし、本作の二大天使、二人ともどこまでも見た目はただのオッサン。特にガブリエルは工事現場の土方にしか見えない!!
 むさいオッサン二人によるガチンコバトルもめっちゃツボでしたね。

 とはいえ、文句が一つもないと言うわけでもないのです。
 まず、ダイナーのウェイトレスであるチャーリーが身ごもった子供が人類の救世主だという設定なのですが、その根拠が欲しいです(『ターミネーター』にはそれがあった)。
 この子が人類の希望だ、って根拠もなく言われてもねぇ。

 また、最後にガブリエルを討ち果たすのはミカエルではなく、新たにチャーリーたち親子の守護者となったジープでなければいけないと思います。そうじゃないとジープの存在意義がないからね。

 まぁでもとにかく、個人的には面白かったですよ。
 『ターミネーター』や『リベリオン』が好きって人は面白く観れるんじゃないでしょうか。

 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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2 コメント

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Unknown (たお)
2010-09-24 02:25:19
ご無沙汰しております!
サブタレイニアンのたおです。
設定だけは燃えたんですが。。。
天使のラッパの不気味な音とか、好きな個所も多いんですが、それこそ説明できないずれが^^;
お久しぶりです! (せぷ)
2010-09-25 09:58:19
たおさん、お久しぶりです!
完全復活されたようでおめでとうございます。

一方自分はというと何事にもやる気が起きない日々が続いていけません。
たおさんを見習って頑張らなくっちゃなぁ。

たおさんのブログには後ほど遊びに行かせてもらいますね。
これからもよろしくお願いします。

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