この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

極限まで娯楽性を排した『アド・アストラ』。

2019-09-25 23:38:04 | 新作映画
 ジェームズ・グレイ監督、ブラッド・ピット主演、『アド・アストラ』、9/21、Tジョイ博多にて鑑賞。2019年40本目。


 怒涛の7連続映画レビューも(誰からも何の反応もないまま)今日で終わりです。
 ふぅ、疲れた!!
 と言いつつ、今週末はまた性懲りもなく3本ぐらい映画を観ちゃうかもしれないんですけどね。笑。

 本作は極限まで娯楽性を排したSF映画です。
 なので、観に行って楽しいとか、面白いとか、そういうことは(たぶん)ないと思います。

 ただ、だからといって失敗作かというとそうとも言い切れなくて、人によっては本年ナンバー1の作品、それどころか人生観すら揺り動かす作品になりえるかもしれません。
 まぁ自分の場合はこの日2本目の鑑賞ということもあり、何度もうつらうつらと頭を揺り動かしちゃいました。笑。

 それにしても本作ぐらい宣伝が難しい作品もないでしょうね。
 公式サイトのキャッチコピーはこう書いてあります。

 必ず見つけ出す。太陽系の彼方に消えた父の謎。

 こんなキャッチコピーを見せられたら、父親がいなくなったのにはよっぽど大きな秘密があるみたいじゃないですか。
 でもそんなものはないんです。
 失踪の謎を探るような映画ではありません。

 ではどういう映画なのかというと一人の孤独な宇宙飛行士の深層心理を探る旅の記録とでも言えばいいのでしょうか。
 ぶっちゃけ朗読劇であっても全然構わないような気もしますね。
 本作のウリの一つは映像の美しさではありますが。笑。

 本来であれば作品にそぐわないキャッチコピーは感心しないのですが、本作に限って言えば仕方ないかなって思いますね。
 正直に、必ず見つけ出すと思っていたわけじゃないけど、とりあえず太陽系の彼方に消えたと言われていた父に会いに行ったよ、とは宣伝出来ないでしょうからね。笑。
 
 それにしても、公式サイトには大ヒット上映中の文字が躍っているのですが、本当に大ヒットしてるんですかね?
 この作品が大ヒットして、『王宮の夜鬼』がヒットしないというのはおかしいと思うんだけどなぁ。。。


 お気に入り度★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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