この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

観るのがかなりつらかった『イソップの思うツボ』。

2019-08-20 21:13:41 | 新作映画
 上田慎一郎共同監督、石川瑠華主演、『イソップの思うツボ』、8/18、Tジョイ久留米にて鑑賞。2019年33本目。


 別府から帰ってきて以来、どうも体調が思わしくなかったのですが(たぶん熱中症)、このまま寝てばっかりではもったいない!ってことで、お盆休みの最終日、映画を観に行ってきました。

 映画を観に行くのはいいんですが、今年のお盆休みはなぜか大した作品が公開されないんですよねぇ。
 9月になったらやたらと面白そうな映画ばかりが公開されるんですけれど。
 どーしてその一本をお盆休みに公開しなかった?って配給会社の人に問い詰めたいです。笑。

 で、何を観たかというと『イソップの思うツボ』です。
 昨年大ヒットした『カメラを止めるな!』のスタッフが再結集して製作したというのが本作のウリだったりします。
 上田監督も次回作の重要性は十分理解しているだろうから、そんなにスカを掴まされることもないだろうと思って観に行ったのですが、いやぁ、清々しいくらいにスカでしたね。
 間違いなく2019年のワースト5に入るであろう一作でした。

 (『カメラを止めるな!』のスタッフが作っただけあって)ドンデン返し系の映画なんですよ。
 中盤、「え?」と驚くような展開があります。
 確かにその展開は読めなかったんですけど、その展開を成立させるためには相当な力技が必要なんですよ。
 例えば一人の男を娘と母親が同時に夢中になる、とか。
 そういうのって狙って出来ることなの?
 仮に娘が男に惹かれなかったらその場合はどうなったの?
 その場合のシナリオも用意してあったってこと?
 だとしたらそのシナリオを用意したのって神様だよね、きっと。

 もうねー、本当に次から次へと力技がさく裂しまくりで、観るのがかなりつらかったです。

 タイトルもよくわかんなかったですね。
 『イソップの思うツボ』というタイトルで、ヒロインの名前が亀田で、旧友の名前が兎草だったら、当然この作品はイソップ童話の『ウサギと亀』を何かしら意識しているんだろうなって思うじゃないですか。
 しかしこれ以上ないってぐらい関連性が感じられないんですよね。
 『ウサギと亀』のお話って、「格下だからといって舐めてはいけない」とか、「コツコツやることが大事」みたいな教訓が得られると思うのですが、本作は別段そういうお話ではないんですよね、ただの復讐譚なので。
 復讐譚といっても何のこっちゃかわからない復讐譚なんですけどね。

 上田監督はすでに10月には次回作の公開が控えているそうです。
 その次回作の『スペシャルアクターズ』は世間の評判をしっかり確かめてから観に行こうと思います。


 お気に入り度★、お薦め度★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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