この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

兵庫、島根、鳥取旅行記、その12。

2023-05-13 20:49:01 | 旅行
 5月5日、温泉津温泉の龍御前神社で20時から行われていたこと、それは「石見神楽」の特別公演でした(こちら)。

 ぶっちゃけ言って自分は日本の伝統芸能に興味がありません。
 伝統芸能に興味がないというより、歴史そのものに興味がないのです。
 人間って歴史から何も学ばない生き物じゃないですか(歴史好きが聞いたら激怒しそうな台詞だ)。
 歴史から何も学ばないのに、学問として歴史を学ぶというのは滑稽というか矛盾しているというか、

 そんな伝統芸能にも歴史にも興味がない自分ですが、初めて見た「石見神楽」はとてもよかったですよ。
 想像以上にきらびやかで、勇壮で、迫力がありました。

   

 「おろち」という演目では文字通りヤマタノオロチが舞台狭しとうねり、とぐろを巻いていました。

   

 てっきりヤマタノオロチの胴はダクトホースの類いで出来ているものと思ったのですが、後から調べたところ、和紙と竹のみで出来ているのだそうです。
 和紙と竹だけで出来た作りものがあんなに激しく動けるものなのかと感心しました。

 「石見神楽」の特別公演はすごくよかったのですが、公演の内容とは関係なく、一つ残念なことがありました。
 この特別公演のことを知ったのは旅行に行く直前だったんですよね。
 申し込んだのもギリギリだったので、席は後ろの方でも仕方ないと思っていました。
 しかし実際会場に行ったら自分の席は相撲でいうところの「砂被り席」で最前列だったんですよ。
 ギリギリに申し込んだ自分がこんないい席でいいの?と思ってしまいました。
 そこまではいいんですよ、そこまでは。
 その時の自分がスカイダイビングで着地の際、尾てい骨を思いっきり打っていたせいでお尻が痛く、座布団にもまともに座れない状態だったのです。
 なので二つ目の演目が終わった時点で係りの人に無理を言って、会場の一番後ろの柱があって見えにくい椅子席に移動させてもらいました。
 最後まで砂被り席で見たかったんですけどね、残念。

 公演が終わったのは22時過ぎでした。
 さてこの後どうするか。
 実は温泉津町で石見神楽の特別公演があることを知ってから申し込んだゲストハウスの予約が取れたんですよね。
 ラッキー、これで車中泊をしなくて済む、と思ったのですが、予約を済ませた後に宿からメールが届いて、そのメールは「17時までにチェックインしてください、そうでないと宿の鍵を渡せません」といった内容で、そんなの無理!と思って予約をキャンセルしました。
 どういう宿泊条件を付けるのも宿の自由だと思うけど、17時までのチェックインが必須というなら、そのことは予約ページに書いておいてくれよ、と言いたくなりました。
 で、結局この日は待望(?)の車中泊をすることになったのですが、そうなると今度はどこで車中泊をするか、ですよね。
 夜中の22時過ぎにどこかの道の駅に移動しなくちゃいけないかと思ったのですが、神楽を仕切っていた地元のお偉いさん(っぽい人)にダメ元で観光案内所の駐車場で一晩過ごしていいか尋ねたら、「構わないですよ」と快諾してもらえました。
 ありがたいなぁ、近頃は車中泊禁止の道の駅もあるぐらいなのに…。
 お言葉に甘えて温泉津町の観光案内所の駐車場で一晩過ごしました。
 台風並みの風がごうごうと吹いていたのですが、それでもこの旅で一番ぐっすり眠ることが出来ました。

 旅は続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする