この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

嘘をつこうよ♪

2022-04-01 23:58:27 | 戯言
 毎年、エイプリルフールになると同じことを書いているような気がするのですが、懲りずにまた書きます(ちなみに去年の4月1日の記事はこちら)。

 さて、問題です。
 Q.人類が誕生してから最も多く吐かれた嘘はいったい何でしょう?
 もちろん正解のあるクイズではありませんが、自分はこう考えます。
 人類が誕生して最も多く吐かれた嘘、それは「嘘を吐いてはいけない」である、と。

 「嘘を吐いてはいけない」ということが嘘であることを証明するのはそんなに難しいことではありません。
 例えば、癌で入院している叔父さんのお見舞いに行ったら、叔父さんの顔色が明日にも死んじゃうじゃないかと思うぐらい悪かったとします。
 そんなとき、叔父さん、明日にも死んでしまうんじゃないかと思うぐらい顔色が悪いですね、と正直に言ってよいのか。
 いいわけがないですよね。
 こんなときは、思ったよりも元気そうで安心しました、と嘘を吐くのが人として正しい選択ではないでしょうか。
 
 今のは極端な例ですが、この一例に限らず、嘘を吐くべき、もしくは嘘を吐いた方がよいシチュエーションはいくらでもあります。
 恋人が初めて作ってくれた手料理の味、愛娘の保育園のお遊戯会の出来栄え、接待ゴルフでの取引先の部長のアプローチショットetc、正直に言わない方がいいことって世の中いくらでもありますよね。

 結局のところ、「嘘を吐いてはいけない」というのは嘘でしかない、と自分は考えます。
 嘘を吐かない方がよい場面、状況があるだけであって、嘘は必ずしも吐いてはいけないものではないのです。

 ではどんなときに嘘は吐かない方がよいのか。
 嘘を吐くことによって隠そうとした不利益よりも嘘を吐いたことがバレた時に生じる不利益が大きい場合、嘘は吐かない方がよいのです。
 ですから、絶対にバレることのない嘘であれば、その嘘は吐いても構わないのではないでしょうか。
 ただし、バレないように偽装工作をした場合、バレた時に生じる不利益は必然的に大きくなります。
 なので大概の場合、嘘は吐かない方が得なのです。
 嘘は吐いてはいけないものなのではなく、吐かない方が得である(場合が多い)もの、と自分は考えます。

 ちょうど4月1日から、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられますね。
 法律的には18歳から大人、ということになります。
 法律的にはいざ知らず、自分は大人というものはどんな時に嘘を吐くべきなのか、自身の中できちんと基準のある人のことだと思っています。
 本当のことじゃないか!(だから言っても構わない)などといった子供の理屈をこねて平気で他人を傷つけている人は実年齢がいくつであろうと大人とは言えない、と思うのです。

 新成人の皆さん、立派な嘘吐きになってくださいね。
コメント
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