この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

着想は非常によいと思った『メランコリック』。

2019-11-11 20:43:56 | 新作映画
 田中征爾監督、皆川暢二主演、『メランコリック』、11/10、シアター・シエマにて鑑賞。2019年51本目。


 キャナルシティで観損ねた『メランコリック』をシアター・シエマで観賞しました。
 福岡の仇を佐賀で取る、って感じですかね。笑。

 着想は非常によいと思いました。
 深夜、客のいなくなった銭湯で死体の処理が行われていた、というのは都市伝説ではないですが、如何にもありそうな気がします。
 しかしその先、銭湯の店員がヤクザの依頼でターゲットを拉致、その後殺害するというのはフィクションとしてもあり得ないかな。
 そういうことをするためにヤクザって存在するんじゃないの?
 いや、まぁそこは大目に見ましょう。
 でもヤクザの依頼で敵対する組織のビルに乗り込んでターゲットを殺すというのはいくら何でもない。
 一体いくらの金をもらえばそんな危険な仕事を引き受けられるというのか。
 銭湯の主人である東は「借金があるから」という理由でヤクザからの仕事を引き受けていたのだけれど、その借金の額は果たしていくらなのか?
 たぶん、示せないよね。
 借金の額が1000万円とかだったら、死体処理業だけで借金は返せるだろうし、10億円とかだったら、その借金は何で作ったんだよ、って話になるから。
 結局どこまでいってもこの映画はリアルでもなければ緻密でもない、深夜の銭湯で死体の処理が行われていたら?という思い付きだけで作られているように思えました。

 ただ、作品全体の雰囲気はすごくよくて、この作品にハマる人がいるのも充分うなづけます。
 こういう作品を観ると自主製作映画も侮れないと思うし、日本映画の将来も決して暗くないのでは、って思いますね。

 田中監督の第二作に期待します。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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