この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

傑作とは思えなかった『シャザム』。

2019-04-21 21:09:07 | 新作映画
 デヴィッド・F・サンドバーグ監督、ザッカリー・リーヴァイ主演、『シャザム!』、4/20、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞。2019年18本目。


 映画マラソン2本目は全米大ヒットのアメコミ映画、『シャザム!』です。
 えっと、、、面白かったです。
 悪くはなかったかな。
 でも評価出来るのはそこまで。
 残念ながら個人的に傑作とは思えなかったです。

 なぜ傑作と思えなかったかというと、物語の展開や設定によくわからなかったり、雑だなぁと思うところがあったからです。
 
 よくわからなかったところ、それはまずなぜ老シャザムは自らの後継者としてビリーを選んだのかってことですね。
 ビリーが選ばれるまでに何百人、いや、もしかしたら何千人の候補者がいたわけですが、それらの候補者、言い換えれば落後者と選ばれたビリーとの違いがよくわからない。
 老シャザムはシャザムとして選ばれる条件をいくつか挙げていたようですが、どう見てもビリーが条件に見合う人間には思えない。
 多くの落後者がいる割にはビリーが選ばれたのはたまたまのようにしか思えず、何だかモヤモヤしました。

 ビリーは孤児で幼いころはぐれた母親をずっと探し続けているという設定です。
 母親がなかなか見つからないのは、彼女が旧姓で暮らしていたためなのですが、別人として生きていたとかならともかく、旧姓で暮らしているぐらいで見つからないというのはちょっと説得力に欠ける、、、かなぁ。
 アメリカではそういうもんだよ、と言われたら、そうなんですか、としか言えないですけどね。

 変身前と変身後で見た目が変わるというのはいいのですが、性格もまるで別人のように変わるのはあまり感心しないですね。
 変身前のビリーは親に捨てられたせいか、あまり子供っぽいところがなく、クールなイメージがあります。
 けれどそのビリーが変身したシャザムは完全なおバカキャラでビリーの面影はほぼありません。
 いくらスーパーパワーを手に入れたからといってここまで豹変するものかなぁと思いました。

 何だか重箱の隅をつつくような真似をしてしまいましたが、あまり深く考えなければそこそこ楽しい娯楽作だと思います。

 それにしても本作のデヴィッド・F・サンドバーグといい、『ハンターキラー 潜航せよ』のドノヴァン・マーシュといい、ほとんど実績のない、あったとしてもせいぜい一作しか監督作のない人間が、大作映画の監督を任され、それなりの作品を作ってしまうのですから、アメリカの映画界は器がデカいと思わざるを得ません。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする