この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

悪くはなかったと思う『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』。

2018-07-12 22:22:55 | 新作映画
 マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ監督、ヘレン・ミレン主演、『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』、7/8、中洲大洋劇場にて鑑賞。2018年24本目。


 自分はホラー映画が好きです。
 ホラー映画が好きというと、怖い物好きなように思われるかもしれませんがそうじゃないんですよ。
 自分にとってホラー映画で重要なのは恐怖よりもプラスアルファの部分ですね。
 恐怖+ユーモア、恐怖+家族愛、恐怖+脚本の妙etc、そういったプラスアルファの部分で作品への評価が決まるといっても過言ではありません。

 ぶっちゃけて言って不死身の殺人鬼が人をやたら殺しまくるだけのホラー映画は自分にとって退屈なだけです。
 確かに殺人鬼が思いもよらぬ方向から現れたら、そりゃビックリはしますが、ただそれだけ。何度も繰り返されればそのうち慣れてきます。あー、今度はここから出てくるんだろうな、そんな感じです。

 さて、『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』のプラスアルファは何かというと、(ネタバレになって恐縮ですが)ズバリ家族愛です。
 なるほどー、話をそういうふうに持って行くのか、とそれなりに感心はしました。

 ただ、実話を元にしていて、幽霊屋敷が舞台で、プラスアルファの部分が家族愛という作品は結構あるんですよね。
 代表的なものがジェームズ・ワン監督の『死霊館』、及びその続編の『死霊館 エンフィールド事件』でしょうか。
 この二作品は恐怖演出が冴えまくっている上に最後は家族愛で泣かせるというホラー映画史に残る超絶的傑作なんですよね。

 その二作品に比べれば、どうしたって『ウィンチェスターハウス』は数段劣ります。悪くはないんだけど、とは思うけど、それ以上の評価は与えられません。

 スピエリッグ兄弟監督は、『デイブレイカー』とそれに『プリデスティネーション』を見たときは、面白い作品を作る監督が出てきたな!と思ったものですが、『ジグソウ:ソウ・レガシー』はジェームズ・ワンが第一作を監督した『ソウ』シリーズのリブートだし、この『ウィンチェスターハウス』はやはりジェームズ・ワンが監督した『死霊館』に作品が酷似しています。
 何も好き好んでジェームズ・ワンの後塵に拝さなくてもって思うんですけどね。
 もっとオリジナリティにあふれた作品を作れるんじゃないかなぁ。

 次回作に期待です。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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