この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

アイドル映画の枠を超える面白さ!『幕が上がる』。

2015-03-06 23:39:16 | 新作映画
 平田オリザ原作、本広克行監督、ももいろクローバーZ主演、『幕が上がる』、3/6、Tジョイ久留米にてレイトショーで鑑賞。2015年11本目。


 自分にはいろいろわからないものがあります。というかありすぎます。
 まず女心がわからないですね。たぶん一生わからないと思います。わかる気がしない。
 その他、このブログがどうすれば人気ブログになるかもわからないし(もう諦めました)、いまだにパソコンのこともさーっぱりわかりません(最低限今やっていることを除いて)。
 あと、ももいろクローバーZがなぜこんなに人気があるのかもわかりません。ぶっちゃけ言ってももクロってそんなに美少女の集団ってわけではないじゃないですか(←ぶっちゃけすぎ)。
 テレビで見るにつけ、その人気者っぷりには圧倒されるばかりですが、なぜ人気があるのかについては皆目見当がつきません。
 思うに、彼女たちの本当の魅力はライブに行かないと拝めないのでしょう。
 ということはつまり、ももクロのライブチケットの入手困難さは聞きしに勝るものがあるので、たぶん自分には一生ももクロの魅力は理解できないのだと思います。

 そんなももくろ完全ビギナーの自分ではありますが、作品の評判の良さを聞きつけ、レイトショーでももクロ初主演映画(『シロメ』は除く)『幕が上がる』を観てきましたよ。
 いや~、非常によかったです。
 鑑賞した誰もが認めるところだと思いますが、完全にアイドル映画の枠を超えてましたね。本広監督は『踊る大捜査線」の呪縛を脱し、いい仕事をしたと思います(どーでもいいことですが、この記事を書くまで『超高速!参勤交代』の本木克英と同一人物だと思ってましたよ。本広克行と本木克英って字面と響きが似てないですか?)。

 ストーリーは王道超特急でしたね。
 部活動で行き詰まりを感じていた主人公が指導者と出会うことで突破口を見出し、新たな目標を見出し、仲間と目標に向かって突き進む、という手垢のついたプロットです。
 でもそこがいいんですよ。
 きちんとキャラクターの書き分けが出来ていて、非常に好感が持てました。
 途中やり過ぎ感のあるシーンもありますが、基本的に老若男女にお薦め出来る上質のエンターティメント作品だと思います。

 部活動をモチーフにした映画といえば、本作と同日に公開された『くちびるに歌を』を思い出します。
 両作品を観た自分としてはどうしても比べずにはいられないのですが、どちらに軍配を上げるかは難しいところですね。
 単純に美少女が出てくる映画を観たい!というのであれば『くちびるに歌を』を押します。
 こんな美少女ばかりの合唱部があるか!と思いましたからね(←実在の合唱部の人に失礼過ぎる発言)。
 でも、一つの作品として観た場合、面白さは若干『幕が上がる』が上かなぁ。難しいところですけどね。
 同時期に公開された同じモチーフの二本の映画が、その出来においても拮抗するというのは非常に珍しいことだと思います。

 映画はももクロが本領を発揮する場ではないと思いますが、それでも彼女たちの魅力を感じ取るのには充分でした。
 今度ライブのDVDでも見てみようかなって思っています。


 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★は五つで満点、☆は★の半分)。
コメント
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