この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

十年後、カルト映画になるかもしれないと思った、映画『武器人間』。

2013-11-18 22:13:21 | 新作映画
 リチャード・ラーフォースト監督、カレル・ローデン主演、『武器人間』、11/17、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2013年55本目。


 公開をずっと楽しみにしていた『武器人間』をようやく観てきました。
 この映画、元々キャナルでは11/2公開だったんですが、公開二週間ぐらい前に急に公開日が11/16に変更されて、おぃおぃ、ふざけんじゃねーよ、セニョリータ!って思いましたよ。
 三連休の真ん中の11/3に観に行くのが自分にとって一番都合がよかったんですよね。この映画は前売り券が販売されてないので安く観ようと思ったらレイトショーで観るしかないのですが、上映館であるキャナルは土曜日にはレイトショーをやっていないのです。
 結局レイトショーで観たんですけどね。というか公開二日目だというのに一日の上映がレイトショーの一回きり(!)なのでレイトショーで観るしかなかったのです。

 公開をずっと楽しみにしていたと書くと、鑑賞前の期待値がすごく高かったかのように思われるかもしれませんが、実はそんなことはなかったりします。
 その証拠に自分は11/13の時点ですでに2013年の劇場鑑賞映画ベストテンを書いています。11月にもなれば、その年に観るであろう映画はほぼ把握しています。
 それらがベストテンにランクインしないであろうことは予測がついています(まぁベストテンなんてものは自分が選出するものなので、どーとでもなりますが)。
 ともかく、『武器人間』は公開を楽しみにしてはいたが、期待していた作品ではないのです。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、ほんとそんな感じでした。

 で、実際観ての感想ですが、まぁほぼ予想通りの作品でした。一言で言えば自主製作のホラー映画に毛が生えたぐらいの作品でしたね。
 まず脚本がかなりテキトーでした。
 ソ連軍の偵察部隊が出てくるんですけど、この偵察部隊が偵察部隊のくせに友軍の救出に向かうんですよ。偵察部隊は偵察だけすりゃいいんとちゃうの?って思っちゃいましたよ。
 それと偵察部隊の一人がスターリンの密命を帯びているんですよね。その密命っていうのがビクター・フランケンシュタイン博士の捕獲なのですよ。
 たかだか偵察部隊にそんなハードルが高そうなミッションを命じるのかよ、スターリン。
 さらにフランケンシュタイン博士の捕獲を命じられている割にはそいつが博士の顔を知らないというお粗末さ…。捕獲対象の写真ぐらい事前に渡しておけよ、スターリン。

 まぁでも今言ったことは忘れてください。
 結局本作はストーリーを追うような映画ではないので、細かいところはあまり気にしない方がいいです。
 ではどういう映画なのかというと、登場する武器人間たちを見て、キャー、グロい~、気持ち悪い~といって楽しむ映画なのだと思うのですよ。
 でもこの見せ方がどーもイマイチというか、、、手持ちカメラの映像という設定なので、全体的にガチャガチャしていて、見にくいんですよねぇ。
 武器人間たちのデザインがかなり評判がいいみたいなのですが、同じ異形のものであれば、『バロック』というゲームに出てくるモンスターのデザインの方が秀逸だろうと思いました。

 何だかひどく酷評をしちゃいましたが、実際、よほどの物好きでない限り観る必要はないと思いますが、でも好きか嫌いかと聞かれたら、自分はこの映画が好きですね。前述の、脚本のテキトーさや見せ方のイマイチさも含め、嫌いにはなれないのです。
 自分は好きだけど他人には薦められない、物好きだけが見る映画、それが10年後、20年後、カルト映画になるのかもしれません。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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