この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

これは良い、としか言いようがない、映画『きっと、うまくいく』。

2013-05-24 21:34:51 | 新作映画
 アーミル・カーン主演、ラージクマール・ヒラニ監督、『きっと、うまくいく』、5/19、KBCシネマにて鑑賞。2013年23本目。


 ミュージカル映画が苦手です。
 タモリじゃないですけど、登場人物が突然歌いだしたり、台詞の代わりに歌を歌うのがどうにも受け入れがたいんですよね。
 ミュージカル映画の最高峰である(と思われる)『レ・ミゼラブル』を観てもそう思うんだから、どのミュージカル映画を観ても同じだと思います。
 この先自分がミュージカル映画を観ることはたぶんないでしょう。

 同じようにインド映画も苦手でした。
 インド映画はどの作品も歌あり踊りありでミュージカル映画的な側面を有しますから、ミュージカル映画が苦手であればインド映画も苦手であるのが当たり前なんですよね。

 そんな自分が本作を観る気になったのは、普段参考にしている雑誌の映画レビュー記事で恐ろしく高評価だったから、というのもありますが、上手く言えないですけど何かしら惹かれるものがあったんですよね。
 それで、これまでインド映画を観てそんなに面白いと思ったことはないけれど、これが最後と思って観に行った次第です。
 しかし、、、これは面白い!!
 これまで自分が抱いていたインド映画に対する偏見を徹底的に打ち砕いてくれましたよ。
 最高に面白かったです。

 自分のインド映画に対する偏見、つまりは歌あり踊りあり、けれどストーリーはあってなきが如しで代わりにあるのが勢いだけ、みたいな感じですが。

 確かに歌と踊りはあるんです。
 ただそれがストーリーの邪魔をするほど前面に押し出されたものじゃない。
 そう、本作はきちんとしたストーリーがあるんです。
 言い換えれば脚本が舌を巻くほど上手い。
 本作は三時間近い長尺でありながらまったくダレることなく、さらに言えば過去と現在が混在する構成でありながらわかりにくいということがまったくない。
 本当に感心しましたね。

 老若男女、これまでインド映画を観たことないという人、さらに普段は映画そのものを観ないという人にもお薦めしたい傑作です。


 お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (3)
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