この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

石の猿。

2008-06-18 23:21:56 | 読書
 ジェフリー・ディーヴァー著、『石の猿』、読了。

 世間一般の評価ではリンカーン・ライムシリーズは第二作の『コフィン・ダンサー』を最高傑作、第七作の『ウォッチメイカー』を次点に推す声が多く、逆に第三作の『エンプティ・チェアー』、及び本作は概して評価が低いように思えます。
 でも個人的には『エンプティ・チェアー』と『石の猿』はとても楽しめました。
 確かにドンデン返し度でいえばもう一つかもしれないけれど、それ以外の部分が自分の好みだったんですよね。
 特に『石の猿』では中国人刑事のソニー・リーが、チョーかっこいいの!!アンタ漢だよ、ソニー!!って読んでて目頭が熱くなりましたから。
 それにお話の結び方が優しさに充ちていて、そこもまた自分の好みでした。
 そんなお気に入りの『石の猿』なんですが、一つ疑問に思うことがあって、それは何かというと介護人のトムについてです。
 前作の『エンプティ・チェアー』でトムは銃で撃たれましたよね?致命傷ではないにせよ、確か腹部を撃たれたはず。前作からどれぐらい間が空いてるにせよ、銃で撃たれた怪我がそう簡単に治るとは思えないんだけどなぁ。まして四肢麻痺患者の介護は重労働のはずなのに、そんな短期間に現場復帰出来るものなのかいな?う~む。。。
 ま、そんなことをいってても仕方ないか。彼もまたチームの重要なメンバーの一人ですからね。笑。
 次回作の『12番目のカード』を読むのが楽しみです。
 本作のお気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (7)
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