この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

映画のハシゴ。

2007-01-01 22:05:39 | 新作映画
 お正月ってことで映画のハシゴをしてきました。
 といっても観たのはたった二本だけなんですけどね。
 それにしても人が多くて、お正月に他にやることないのかぁ!!って言いたくなりましたよ(お前もな)。


 一本目はマイケル・アリアス監督、『鉄コン筋クリート』
 ワンシーンワンシーン、目を奪われるような美しい絵が延々と二時間弱続きます。
 はっきりいってそれってスゴイことで、決してケチをつけるようなことではないのかもしれませんが、延々と続く、っていうのは言い換えるとメリハリなく続くってことでもあり、その美しさに見惚れている間にいつしか眠気にも誘われました。
 お話的にはあまり好みではなかったかな。
 主人公たちの内的宇宙と外的世界の境目がないんですよ。
 都市伝説に過ぎなかったはずの人物が唐突に現実の世界に現れて、主人公を散々痛めつけていた敵をかる~く倒しちゃう。そいつの正体は実は、、、みたいなノリなんですけど、正直ついていけなかった。
 『イノセンス』といい、本作といい、そして今度鑑賞予定の『パプリカ』といい、絵は尋常じゃないぐらいに綺麗で、現実と非現実の境目が曖昧、っていうアニメ映画ってやたら多くありません?未見ですけど『マインド・ゲーム』っていう作品もそんな感じじゃないのかな。
 一作だけならインパクトもあるんですけど、こうも連発されるとちょっと辟易してしまいます。
 まぁ結局これは好みの問題なんでしょうけれど。


 続いて観たのはダニエル・クレイグ主演、『007/カジノ・ロワイヤル』
 公開前はファンの間でジェームズ・ボンド役にダニエル・クレイグが起用されたことがずいぶん論議を呼んだようです。
 個人的には特に贔屓のボンド役はいないのですが、逆にファンの間では理想のボンド役といわれるピアース・ブロスナンがあまり好きではないかな。
 ブロスナンでは殺しのライセンスを持つには見た目が軽すぎると思うんですよ。自分の中ではブロスナンは『レミントン・スティール』のイメージが強すぎるのかもしれません。
 だから六代目ボンド役がダニエル・クレイグに決定したというニュースを耳にしたときも特にこれといった感慨もありませんでした。
 さて、肝心の本作の感想ですが、まぁ悪くはなかったかな、ぐらいでしょうか。絶賛する人も多いみたいだったので、期待しすぎたのかもしれません。
 アクションありきのお話なんだから、突っ込むのもどうかと思うんですけど、裏切り者、多すぎ
 まず冒頭裏切り者を始末するシーンから始まる本作、結局最後までボンドは裏切り者に翻弄され続けるんです。MI6のチェック機能、どうなってるんですか、って野暮なことをいいたくなっちゃいます。
 アクションに目を向けると、そこはさすがに白眉といっていいです。といってもオープニング後の爆弾犯との追いかけっこでは爆弾犯は自らの肉体を駆使して走って飛んで逃げ回ってるんですけど、それをボンド自身は頭を使い、リフトを使ったりして一気に距離を縮めるんです。とっさの判断力があるっていやぁそうなんですけど、ズルいっていえばズルい。笑。
 カードゲームのシーンもねぇ、、、先に手を開いた方が必ず負け、というのも芸がないような気がします。最後のボンドの手役も開く前からわかっちゃいました。
 ボンドガール役のエヴァ・グリーンの美しさは特筆ものでした。でもこの女優さんは大成しないんじゃないかなって思いました。
 だって彼女のような非現実的な美しさに見合う役柄ってそうそうないんじゃないですかね?

 
 本日観た映画のレビューはこんなところです。


 次回鑑賞は1/13『ラッキー・ナンバー7』の予定。
コメント (7)
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