この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

約三十の嘘。

2006-02-07 23:27:05 | 新作映画
大谷健太郎監督、『約三十の嘘』、DVDにて鑑賞。

最近以前にも増して記憶力の減退が著しいので、ん~、頭の中の消しゴムはすでに黒板消し大です、一体本作を誰に薦められたのかは定かではないのですが、、、薦めてくれたその人には大変申し訳ないのですが、『約三十の嘘』、、、まーったく面白くなかったです。
すいません、残念ながら“嘘”はつけません。

詐欺師たちのお話です。
その詐欺師を演じる俳優陣はかなり豪華といってよく、中谷美紀、椎名拮平、妻夫木聡、田辺誠一、八嶋智人、伴杏里(この人だけどうやら新人のよーです)と、このメンツだけで月9が作れそうです。
詐欺師たちのお話ですが、詐欺の話ではありません。そう思って見ると詐欺に合った気分になります。
じゃあ何の話かというと、、、それは一先ず置いといて。
何で面白くなかったかというと、物語の設定、展開、及び登場人物の行動のことごとくが「はぁ?」って感じで納得できるものじゃなかったからです。
まず最初に札幌で彼らは“一仕事”するのですが、偽の羽毛布団を売りさばいて、売上げが一億五千万円、儲けが七千万円って説明があります。
ここで最初の「はぁ?」です。
売上げが一億五千万円、儲けが七千万円というなら、単純に計算して最初に八千万円の準備金を用意していたってこと???
それって、、、リスクが大きすぎない?(逆にいえば儲けが少なすぎる。)
というか、そんな大金を準備できる詐欺師って一体・・・。
さらに一仕事を終え、列車の中で七千万円の入ったトランクを囲んで、よし、昔みたいにやるか、って感じでトランクを持つ係り一人と鍵を持つ五人(つまり本物の鍵が一つに偽物の鍵が四つ)に分かれます。
ここでも「はぁ?」です。
だってそのトランクがNASA特注、鍵がなければ絶対開かない代物、というならともかく、めちゃめちゃチャチなトランクなんだもん。
トランクを持ってる奴がトンズラすれば鍵なんて意味ないし。
そこら辺の疑問はまぁそれが習慣なのよ、みたいな流れで済まされますが、実際トランクは預かっている奴が“寝ている”間に消えてしまいます。
ここでもやっぱり「はぁ?」ですよ。
七千万円もの大金を預かっている奴が安眠を貪りますか?
普通は一睡もしないでしょ?(たった一晩だけなんだから。)
そしてお金が無くなったことに気づいた一行は互いに疑いの目を向けるわけですが、いやいや、そんなことしてる間に車内をくまなく探せばいいのでは?と思ってしまいます。
実際車内にトランクはあるわけだし。
こんなふうに見ている最中次から次へと疑問符ばかりが浮かびます。
そりゃ疑問点や矛盾がまったくない、完璧な物語なんてそうそう作れるものではありません。
けれど見ている最中にまでそれが鼻に突くようではどうかと思います。気になってお話に集中できません。
さらにこの作品の最大の「はぁ?」は物語の最後にやってきます。
実はこのお話はある人物の、“リハビリ”が真の目的だったことが明かされます。
「はぁ?」ですよ。
いや、それが必要なのはわかるけど、だからといってなぜ仲間を出し抜かなければいけないのかがさっぱりわかりません。
やるなら、自分たちをペテンにかけた奴をギャフンといわせる(←死語)べきなのでは?
そんな感じで疑問符ばかりが約三十(以上)湧きました。

まぁ何ですかね、監督は走行する列車という密室を舞台にした、どこかとぼけた登場人物たちが織り成す、ニンマリと笑える作品を作りたかったのかなぁと思いますが、鑑賞後はこんなお話でよければ自分でも書けるわ!という毎度毎度の自惚れた感想しか持てませんでした。
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