東京で浪人をしていた時に、友人からMoonRidersを紹介してもらい、始めて聞いたアルバムは「アマチュアアカデミー」。色々と大人の味のするこのアルバムを本当に好きになりました。名曲ばかりですが、特に当時好きだったのが、「B.B.L.B.」。Baby boy, lady boy。
曲も素晴らしいのですが、サビのリフはこんな感じです。
Happinessは辞書にも載ってるとおりで、幸せなんて人それぞれ。
HappinessはTVでやってるとおりで、幸せなんて人それぞれ。
当時、このセリフがfunkyなリズムで繰り出されるこの曲をとても愛したのです。皆が同じような目標に向かっていて私にはそれに実感をともなう価値を感じられなかった時に、私はそんなことには同調しない、と横目でみていた時代だったと思います。
先日、研究不正に関するシンポジウムを聞きに王子に行ってきましたが、関西大学片倉先生のお話をとても興味深く聞きました。その中で、M. Seligmanが幸せ(Well-being)を科学的に研究している著作を紹介していて、「幸せ」と言えばこの曲だよね、ということでMoonRidersの曲を思い出したのです。
Seligman曰く、幸福とは
Positive emotion(美味しいものを食べたりして楽しく過ごせる幸せ)Engagement(仕事や趣味に時を忘れるほど没頭できる幸せ)
Relationship(友好関係を保てる幸せ)
Achievement(何かを達成した幸せ)
Meaning(自分の強みを活かして社会や大切な人に貢献する幸せ)
の5つの要素から構成されるとのことです。その中でもMeaningが一番強いのだそうです。
片倉先生のお話は、研究者はこのMeaningを強く感じることができる、特権的な仕事なのだからこそ特権階級の責務(ノブレス・オブリージュ)を負わなければいけない、つまり、高い倫理観が求められるというお話だったのです。
P.S.
アマチュアアカデミーに対するとても素晴らしレビューがありました。
https://plaza.rakuten.co.jp/tokatonton/diary/200512170000/
曲とともに聞いてみて下さい!
https://www.youtube.com/watch?v=jfw77clzGpM