今年、9月はじめに学会でスペインに行きました。セビリアです。
若い頃は、情熱の国スペインはあこがれの国でした。一度、行ってみたいなあ、と。
年をとると、スペインへの憧れは少しうすれたような気がします。
「情熱」(つまりはスペイン)への思いいれが、うすれたから?でしょうか。
スペインは行ってみて、感じたのは「乾いた国」だな、ということでした。飛行機などからみていると、都市のまわりは緑があまりなくてまるで砂漠のようでした。
しかも、すごく太陽の日差しが強い。こういう国だから、フラメンコが生まれ、パコデルシアの音楽が生まれたのだな、ということが納得できました。
スペインで一番衝撃を受けたのは、なんと言っても、ガウディーの聖ファミリア教会です。
もちろん、写真とかで知ってはいましたが、やはり言ってみて衝撃を受けました。
それはまるで宮崎駿の世界を石による建築で体現したものでした。中はまるで森の中にいるような感じでした。石で曲線の世界を作り出すことの凄さ。当時これを計画することはとんでもないことだったでしょう。
常識をうちやぶりたいという情熱。夢を追い続ける情熱。それが今も続いていることを感じました。