バイオ研究 徒然草

林檎の郷から世界へ
バイオ研究および温泉情報 最前線

ひらめきよりも大事なものは、続ける才能

2008-03-01 11:10:24 | 名文なり
NHKの番組プロフェッショナルで棋士羽生善治をみて、若い頃に比べるとかっこいい面構えになったなあ、と思った。1つ1つの仕草やたたずまいもかっこいい。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/08022
若くしてその才能を開花させ、25歳で前人未踏の7冠で頂点を極めた後、まだ、棋士としての人生は続くのだなあと漠然とした不安にかられたという。その後の不振。若くして頂点を極めた人にとってはありがちな運命かもしれない。
そんな中で、ある日、60歳を超えたベテラン棋士たちが将棋に打ち込む姿をみて感動を覚えたという。
7冠の時の自分と対戦したらどちらが勝つと思いますかという問いに、きっと今の自分です、と答えることができることに、頑張っているのだなあと思った。一瞬のひらめきなどは、若い頃には負けるが、それ以外の部分で勝負できるのだと言う。いつまでも、新しい攻め方を模索し、チャレンジし続ける姿をみならいたいと思う。

P.S.
先週は、秋田阿仁スキー場にて樹氷を見ながらスキーを楽しんできました。阿仁スキー場は比較的傾斜も強く、直滑降でスピードを出さなくてはならない場所やこぶがあってジャンプする場所なども多く中級者向けと言ったかんじでした。

こんな休憩所を発見


一昨年までこういうのが樹氷かと思っていたのですが


こういうのを樹氷と呼ぶらしいです
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カズと「HERO」

2008-01-27 17:56:08 | 名文なり

来月41歳になる三浦知良選手の記事が某新聞に載っていました.私もサッカー観戦はとても好きなので,彼のプレーしている姿も時々TV newsなどで観ます.彼のいるチームが来シーズンJ2におちるそうなのですが,その心境を聞かれてのインタビューの中で,「何より大切なのは選手がプロとしての誇りを持ち,“クラブも目標を持って戦うことができるかどうか”」と言っていました.目標があれば,どこでプレーしていても得るものはある,というのです.
「HERO」という木村拓哉主演の検事もののドラマをみたのですが,これはなかなかの傑作でありました.恋愛コメディーなどが多いドラマの中で,理想とかHEROを描こうという心意気がまず気にいりました.一番印象に残った言葉は,「彼はどこにいっても変わらないだろうなあ」という彼を評した言葉です.つまり,どんな状況でも,彼なら自分の目標に向かって納得のいくように最後までやるだろうということです(逆に言うと,それができるということ).しかも,自分の流儀でです.彼曰く,「自分の仕事」をするということ.
さて,まだ,今年の具体的な目標をたてていないことに気が付きました.皆さん,目標をたてて自分の仕事をしましょう!

P.S.
私の今年の目標は,3大Journalまたはその姉妹誌に必ず一報,責任著者として投稿すること.書いた以上はやります(まあ,投稿は誰でもできるかな?)

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Every breath you take

2008-01-26 11:31:25 | 名文なり
先日,プロフェッショナルという番組に米大リーガーのイチロー選手がでていた.もう,15年近く使用しているバット(同じ型の)があるらしく,イチロー選手がこのバットと出会った時は正に衝撃的な出会いであったと語っていた.もう,このバットは自分の手足と一心同体で,バットに神経がかよっているようである,と言っていた.茂木健一郎さんは,最近の脳神経科学のデータでは,そのように慣れ親しんだバットは,脳がまさに自分の体の一部として認識しているということが明らかになっています,と語っていた.
話は変わるが,先日ある飲み会でしこたま飲んでしまい,カラオケでStingの名曲「Every breath you take」を歌った.もう,何百回と聞いているにもかかわらず,この曲の中の「Oh Can’t you see you belong to me? How my poor heart aches with every step you take」というところの“you belong to me”はどういう意味だろうというのがあまりよくわからずにいた.あまり深く考えない私の悪い癖である.中学の頃聞いた時には,belong toは~に属するだから「あなたは私に属する」なんて所有欲の強いヒトなのだ,とか思っていたわけである(なんという想像力のなさ).イチロー選手のバットの話を聞いて,この歌に対する違う解釈(おそらく以前のものよりは優れた)ができた.

P.S.
こういう誤解って結構ありませんか?でも,色々,imaginationできるから,英語の歌っていいのですよね.
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行いに利あり

2008-01-07 18:01:24 | 名文なり
先日,ある場所で講演をした時,「良薬口に苦し」ということわざをなにげなく引用したら,講演の後で個人的に「続きは何でしょう?」と,とある方が優しく話しかけてきた.「知りません」と答えたら,「良薬は口に苦けれども病に利あり,忠言は耳に逆えども行に利あり.孔子の言葉です」と教えられた.これも忠言の1つであろう.この言葉は決して忘れないものになるはずだ.

年の暮れ,友達が我が家にとまりに来た.料理が苦手な上にここ数年料理をしていなかった私は,料理のイロハを教えられ,「たまには料理をしたほうがいいよ」と優しく諭された.耳に痛く心に響いた.
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How do you like 吟遊詩人?

2008-01-02 09:41:07 | 名文なり
年の瀬の夕暮れ
馬の目で揺れる自分

草をむさぼる馬が,問う

誰だ?

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長い休みには..

2007-12-28 21:48:05 | 名文なり
大江健三郎は中学生の時にガリレオの書いた「天文対話」を読み,中学生には難解な内容だったため,1日1ページずつ読んだそうです.最後の方では2~3行ずつしか読めなかったということです.1日に2~3行しか読まない読書とその思考がどれほどの深さに及んでいたのかと思うと,さすがに今の大江健三郎があるのはこの読書と思考の訓練のたまものだと納得します.
私も,高校から大学生にかけては哲学書などにじっくり向かいあったものです.吉本隆明だとか柄谷行人だとか,当時流行していた哲学書をそれこそ向きあって読みました,今ライフサイエンスをやっていてもその論理的な思考の進め方という点で得るものがかなりあったものだと思います.日常的にライフサイエンス的な思考法にどっぷり使っているとたまの正月休みなんかには,そんなあまり役にはたたないような哲学書とじっくり向かい合いたい欲望にかられます...

P.S.
といっておきながら,正月休みには乳頭温泉と下北の下風呂温泉に友人とでかける予定です.久しぶりにいい写真をとってきますのでお楽しみに!
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器が違う。。。

2007-09-04 22:08:58 | 名文なり
在野の霊長類学者,島泰三博士の記事が読売新聞にのっていました.全共闘時代には,本郷学生隊長だったとのこと.器が違うなあ.
野生動物の保護研究を行う財団を設立.2002年にはマダガスカルの自然保護に取りくむアイアイファンドを設立したそうです.先日紹介した映画:「遠くの空に消えた」でも同じようにスケールの大きい自然保護に取り組む生物学者を小日向文世が演じていましたが、ああいうフィールドで働く学者って憧れるなあ。
博士は野生動物の自然保護という非常に難しい仕事を続けてこられた方。島泰三博士いわく、独立を貫く3か条は、
1. 卑怯なことはしない。(こずるい立ち回りをしなければ、理解する人もあらわれる)。
2. 身近な人を大切にする。
3. 本当にやりたいことをやる。(やりたいことをはっきりさせることのほうが、難しいかどうかより大切。踏み出してから考える)。
だそうです。思わずファンになってしまいそうです。
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