センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

歳をとるとなぜ、時間が長く感じるのか?

2018-11-06 00:00:30 | 感覚
皆さんも経験有ると思うが、子供の頃は学校に行って勉強する時間が退屈で実に長く感じたはずである。
そして、大人に成長し、忙しいことや集中することがあると時間の概念や日にちの概念が短く感じるのである。
1時間は同じ、1時間なのにどうして大人になると時間が短く感じるのでしょうか?
それは、脳の記憶と深い関係にあります。私たち大人は、子供たちと違い、様々な体験を積み重ね、記憶して豊かな体験をしているのです。
それに比べ、子供の頃は、ドキドキ感、初めての体験など、様々な刺激的な体験や初体験があるのです。そして、五感からの刺激が多く受け、常に新鮮で色々と関心したり、感動したりと「概念」が弱いので素直に五感からの刺激を受け、感じます。ですから、大人と同じ1時間を感じても長く感じるのです。
逆に大人は、様々な体験をし、ドキドキ感や初体験などの脳が刺激されることが少なくなり、「マンネリ化」するのです。
また、大人になると色々とやることが多くなり、仕事などでは、決まった時間内に処理したり、片付けをしたりと追われます。この感覚こそが時間が短い、1年があっという間だと感じるようになるのです。
子供の頃は「好奇心」もあり、意欲的に五感からの刺激を脳に送っています。そして、素直に感動したり、ドキドキしたりと脳が刺激的になると気分も脳も高揚します。これらの感覚こそが時間の概念を長く感じているのです。
但し、高齢者になるとこの概念が強くなることで、人の話を聞こうとしなかったり、否定的になったりするので「頑固オヤジ」などと称されるように、この概念が強すぎるのです。

ですから、胸がときめいたり、感動したり、初体験をすることが希薄になります。そして、高齢者でも「現代人は忙しい」のです。電車でも車でもスピードも速くなり、急ぎ足で歩いている。せっかちと思われるほど忙しいのです。
まさしく、これらの感覚が「時間が短い」と強く感じるようになるのです。
ですから、私は子供の頃を思いだし、ドキドキする体験、初体験、ときめきなどをすることに心がけている。素敵な女性を見ると胸がときめく、心地良い音楽を聴くと気分が高揚する。美味しい料理を食べると素直に美味しいと「快感」する。
このように気分も感覚も若く保つと、1日が長く感じるのです。
よく、私は助手やスタッフにまだ、お昼にならない、お腹空いたなどと口にするが、待ち遠しく、とても時間が長く感じるのです。
これらは、同世代(50代)の男性の人たちとは、違った感覚です。よく同世代の仲間は、1日短くないか?そして1年なんてあっという間だよなとよく口にしますが、私には比較的、1日が長いのです。とくに残業やお付き合いで夜遅くまで打合せなど残業すると本当に長く、1週間分仕事した気になる。
現に、私は一ヶ月の間、2週間で一ヶ月分を働く計算で、この間に深夜遅くなる日々が続くこともある2週間は、だらだらではないが比較敵暇である。
この暇な時間が実に長く感じるのです。この時間を利用し、本を読んだり、原稿書いたり、パソコンで資料作り、画像作りに専念しているのです。
このように大人でも私のように1時間を長く感じている大人もおられるのです。但し、子供の頃よりは、遙かに1時間は短く感じているのは間違いのない事実です。

以前にも、人の脳の「体内時計」について説明したことがあるが、「松果体」という、脳部で時間を感じている。私はこれら高齢者になると松果体の老化、衰えにも関係していると考えられています。つまり、1時間を高齢者になると、時計なしで1時間を過ごして貰うと、多くの人が10分以上過ぎてから、1時間ですと告げるのです。これらは、テレビ番組での実験で20歳代の若者と70歳の高齢者5人じつで実験を行ったことがある。
若者たちは全員1時間が何分か短く、1時間になりましたと答えるのに対して、高齢者は全員10分過ぎたころ、中には30分近く過ぎた人も居られましたように、時間が短く感じているのです。
体内時計の違いや、時間を持て余す若者たちなど、行動学、心理学にも関係していると思われるのです。
いずれにせよ、1日は24時間、1時間は60分である。この決まった貴重な時間を私たちは無駄に過ごしていないか、だらだら過ごしていないか、同じ1時間を過ごすのであれば「有意義に使いたいものである!」
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、


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