
大原麗子主演でさとう宗之や小林圭樹共演という演技者揃いの見応えのあるドラマでしたが、その住居の設定が噴水近くの趣のあるK邸で、休憩などで「カフェ・ド・ゴーシュ」に大原麗子が控えていると、勝手口からたくさんのファンが覗き込むということがあったとママさんにお聞きしました。又、K邸への路地向かいにある「稲富酒店」には老人役の小林圭樹が買い物に立ち寄り、その応対に出た店のご主人も少しセリフを貰って演技されたということもありました。
写真は千三保育園の横の急な坂道ですが、大原麗子が夫役のさとう宗之の出勤を、毎朝手を振りながら見送るシーンが何度も見られました。この坂の特徴は何と言っても格子状の植樹壁面で、コンクリート剥き出しのように無機質な印象ではありません。その緑豊かな表情が朝の背景として選ばれた大きな理由だと思います。
さて、それから10年以上が過ぎ去り、高齢化社会は千里山にも容赦なく押し寄せています。その舞台となった千里山に住む僕達は、このドラマの警鐘をこれからどう活かしていけばよいのでしょうか。
近年愛媛や香川で撮影された映画がヒットしています。「世界の中心で愛を叫ぶ」や「UDON」などなど。地元の協力もあって、町おこしにも一役買っているようです。 大阪ロケーションサービスに登録しておけば、ロケ誘致の機会もあるやもしれませんね。第一噴水などはいい画が撮れますよ。
奈良町出身の映画監督・河瀬直美さんが地元にこだわり、現代映画を撮られているのも良く知られていますが、このような千里山出身の映像作家が出てきてくれないものでしょうか?
大阪ロケーションサービスというところがあるのですか。噴水の他にもいろいろ登録したい場所がいっぱいありますネ。
千里山団地の桜坂・木立の路
千里山キリスト教会
長い石段
給水塔公園
千里山・佐井寺図書館
千里山ロイヤルマンション
佐井寺の古い街並み
尾谷跨線橋
etc.
実際にこの坂道の側の市営住宅の一角に裸の木が植えられていて、ドラマ撮影後もしばらくはありました。その内に木は亡くなってしまいましたが、今でもその裸の木の姿が目に浮かびます。また大原麗子の義父役の小林桂樹が住んでいた家の佇まいも記憶にあり、当時、千里山西の住宅の中からきっとこの家だろうな、と思う家がありました。その家はブラウザさんが書かれているとおり稲富さんの近くにありました。またドラマの中で出てきた理髪店は千里山東公園近くの理髪店だったのではないかと思います。
このドラマは平成4年11月関西テレビ放送(フジテレビ系)秋のドラマスペシャル『裸の木』で、文化庁芸術作品賞('92年度・テレビドラマ部門)を受賞し、さらに平成5年5月31日には第30回「ギャラクシー賞」(放送批評懇談会主催)にて(テレビ部門)「ギャラクシー大賞」を受賞したとのことです。
大原麗子さんが市営住宅のベランダから夫役のさとう宗幸さんの出勤を見送る場面とかいまだに覚えていますし、登校する小学生がさとうさんと同じように坂道を下る場面を見て、「あれ?千三小だったら坂道は上るんじゃなかったっけ?」って不思議に思ったことも覚えています。また、撮影現場を実際に見た友人が、大原麗子さんがサンダル履きでこの急な坂道を撮影のために何度も駆け下りて、「麗子、疲れちゃった」と言ったとか言わないとか、話していたことも覚えています。
ドラマの筋はしっかり覚えている訳ではありませんが、撮影現場が身近な場所だったこともあり、印象深い作品でした。
ぜひ、もう一度観たいと思います。どなたかビデオ撮っていませんかね~
裸の木は無くなりました。
素晴らしいドラマだったのですネ。
gogonetさん、詳しい想い出情報有り難うございます。
ホント、もう一度ビデオ鑑賞会がしたいです(どなたか!!)