千日詩集

1日1編1000日詩(のようなもの)を書く

第72日

2020-09-10 | 

  悪魔の窓

人々は皆小さな窓を持っている
つながるため
遊ぶため
訴えるため

しかしその窓から
悪魔が進入してくる
知らずのうちに
あるいは半ば知りながら

悪魔の魔術は巧妙
よいものを追い掛けているうちに
いつの間にか腐った沼に入る

午後十時の都会の空を
たくさんの悪魔が飛び交う
そして群衆の精気を食らう