Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

点から線

2010-06-29 17:41:01 | ひとりごと
シニア担当のYokoです。

先週末に旅行に行ってきました。

元々出不精の私。関東を出るのは本当にひさしぶり。

仲間10名と知り合いのお能の先生のお弟子さん達の発表会に宮城県白石という所。

このお能の先生は 「重要無形文化財保持者」ですが、実に気さくで明るい素敵な先生。

その先生のお誘いでお能を殆ど知らない仲間10名で出かけてきました。




この旅は不思議なつながりを感じた旅でした。



この「白石」という城下町

実はここは私の母の両親の赴任先だったのです。

母の父は国の仕事に携わり、最終的に校長先生をやっていたという事は聞いたことはありましたが

その最初の赴任先がここ白石の旧制白石中学校の校長先生

今で言う白石高校なのですが、残念ながら3月で廃校になっていました。

でも行って見ました。廃校に。

ちょうど白石城のふもとにあって、緑豊かな場所でした。

おじいちゃんが校長をやっていたのは大正時代という事でしたが

全く知らないこの街になんとなくゆかりがあるのかと思うと

私は不思議な気持ちになりました。



帰宅後お土産を持って母とおしゃべり。

白石の話やお能の話

はじめてそのお能の先生は「宝生流」であると話したら

母が「私もやりたい」と言い始めました。

(うっ、また新しいことをこの人は始める気だ!!)

すると理由はこうでした。

「お母様が宝生流のお謡いをやっていたから。宝生流ならやってみたい。

 お腹から大きな声を出すのは健康にもよいから」

母は今年で喜寿。

母が気づいているかどうかはわかりませんが、

昔から変らない事のひとつとして自分の両親の話をするときは

「お父様」「お母様」

ここに触れると私は母が今も両親を「尊敬」しているのだなといつも思います。



おじいちゃんは母が子どもの頃に病気で倒れかなり早くに亡くなっています。

私は会った事はありません。

おばあちゃんは沢山の子ども達の子育てとおじいちゃんの看病で大変だったのだそうです。




「どなたも部屋には入ってはなりません」




時々おばあちゃんは子ども達にそういって1人部屋に入ることがあったのだそうです。

そういうとおばあちゃんは鼓を打ちながら大きな声で朗々とお謡いをはじめた。



「それが唯一お母様の気持ちを切り替える自分の時間だったのよね」



「でもいよいよ生活が苦しくなってお母様は泣きながら鼓を手放して生活の足しにしたのよね」

そういうと母は急に涙ぐみました。



母の子どもの頃の思い出。




先日の母の引越の時にしまい忘れた一枚の写真

「あなたにあげるわ」と私のところへ

私をつかっておじいちゃんとおばあちゃんが

母と私を 「何かで」つないでいるように思います。

まるで点から線のように・・



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2 コメント

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天国からの贈り物 (Unknown)
2010-06-30 04:38:34
まさにルーツを感じる旅^^

おじいさんにもおばあさんにもご縁のある白石に目に見えない力で呼ばれたような・・・そんな不思議な気持ちになりました

そこからお母さんが、お祖母さんのされていた能をはじめられようとしている

天国のお二人からのプレゼントでしょうか

見えないところでつながっているんですね
(写真を見て思わずにっこりしてしまいました。思い出も写真も時がたっても、色あせないものですね!)
ルーツ (Yoko)
2010-06-30 08:42:25
>Unknownさん

ルーツ・・・本当にそんな旅のような気がしています。

私の知らない母の思い出を知る
私の知らない祖父母の思い出を知る
偶然だけれども写真が手元に来る

不思議な気持ちです。

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