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【名古屋おもてなし武将隊】雨の中の出立式(2)2015/3/29

2015年04月09日 20時34分27秒 | 名古屋おもてなし武将隊

降ったり止んだりしつつも、時間が進むにつれ、雨が強くなってきた。
小雨決行とはいえ、このまま雨が降り続けると出立式が行えなくなる。
・・・と口では大丈夫かなとか言ってはいたけれど、実はこの時点でも出立式をしない・やらないという感覚がまったくなかった。

一緒にいた友達がブログを見て「決行だって!」と教えてくれた。
私の第一声は「だよね!」
そりゃあやってほしいし、やるだろうと思ってはいても、実際のところ行うか否かの判断はかなり難しいと思う。
だからこそ、この時点ではかなりの降りだというのに決行を決めてくれたことにまず感謝した。

いつものスタッフさんによる誘導に安心しながら観る位置へと移動する。
なんとか観れる位置に腰を下ろせた。
ここまできてるというのに、それでも心のどこかで「まだ来ないで」と思う自分がいた。

夏衣装で現れた武将隊の姿に目が潤む。
清正様の半襟の色がクリーム色だったのだ。
意図したわけじゃないかもしれない。
たまたまだったかもしれない。
それでも私は、清正様が秀吉様のための色を身に着けたのだと思った。

演武前に武将が誘導するとき、残念ながら雨が降ってしまったことにおける、秀吉様の「現世である水のアトラクションとでも思ってもらえれば」という言葉に笑う。
秀吉様のこういう機転が好きだった。

演目準備に入った。
全員マイクを取り外し、生声での演武。
信長様が声を張り上げている間、目を瞑って上を見上げていた利家様は何を思っていたのだろう。



天下統一の巻の曲に合わせて演武をする十人。
入れ替わり立ち替わり名乗り口上をあげる十人。
華演武の曲に合わせて舞う十人。
太鼓を叩き、扇や刀、槍を操る、十人。

勝ち鬨の後にパパイヤダンス。
魂の八小節を必死になって見ていた。

いよいよ挨拶の時が来た。
元気!さんが挨拶を始めたときには、もう利家様は顔を傘で隠していた。慶次様も顔をあげっぱなしだった。
亀吉さんはきっぱりと、慶次様はゆっくりと、利家様は一言一言を絞り出すように、秀吉様は笑いを挟みながら、全員が想いを込めながら話してくれた。
たぶん誰もが言いたいことの、伝えたいことの一部しか言えなかっただろうと思う。
でもきっとどれだけ言葉を使おうと、どれだけたくさんの言葉を紡いでくれても、私からは『ありがとう』の一言でしかない。