旋律はいつもドリン系

高校時代のマンドリンクラブの話です。
若干、ほんとのことをベースのフィクションです。

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(09)整った外見を無効にするものとは?なのじゃ。

2010年09月04日 04時06分39秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
目 次
〈1 章-はじまりは、こんなもん〉の最初から
〈2 章-D線の切れる音〉の最初から
〈3 章-ワシと江本の八福(ハチフク)代理戦争〉の最初から
〈4章-スターウォーズと夏の日の恋〉の最初から


スポンサーに、どう答えれば喜ぶか?なのじゃ。

「いつもの先輩とは、だいぶ感じが違うんで、
車内の何処にいるのか、分かりませんでした」

福田先輩はワシの言葉を、どう判断すればいいのか分からず、キョトン顔だ。

いかん、もっと分かりやすく言わねば!

「私服姿を初めて見ましたけど、センスがいいですね。
だから、先輩のイメージが違っていて、気付きませんでした」

安直にカッコいいとか言うと、嘘っぽい感じがするので、
褒め言葉は控えめにしてみた。

「そっ、そうか!姉ちゃん、服飾の方の学校なんだ。
最初は、どうして制服と同じ白シャツかと思ったんだけどな、
この方がシンプルでいいのかなあ」と照れながらも嬉しそうだ。

お姉さんのコーディネイトのみ、感心した訳じゃ無かったが、
ワシが褒めた事は、どうやら通じた様だ。

実を言うと、今の言葉は本心でもあった。

ギターを弾いていない時の福田先輩は、
お世辞にも目立った存在ではない。

廊下ですれ違ったら、もしかしたら気付かない可能性もある。
はっきりと言うなら、地味なのである。

しかし、今朝の福田先輩は何故か、カッコいいのである。
…おかしい?服装が変わっただけで、こんなにも変わるものか?

ワシは、服ではなく先輩そのものを観察してみた。

白シャツの半袖からのぞく福田先輩の前腕は、痩せてはいるが、筋肉質でスジはコリコリ。
引き締まったウエストに、細い足。スリムのジーンズが、よく似合っているではないか。

長髪というより、たんに散髪に行ってないだけのちょっと長めの前髪が目にかかる。
それを小指一本で横にかき分ける。

何故、小指なのじゃ?

良く見ると、二重瞼の睫毛がやけに長い。
慎重にやれば、マッチ棒だって乗りそうだ。

鼻は高くはないが、筋が通っている。
彫(ほり)は……!?

あれっ?パーツの一つ一つが整っているではないか!
バランスも悪くない。

最初の印象が悪かったせいで、ワシに偏見があるのかもしれないが、
この先輩は、素材は良いのかもしれない。

その整った外見を無効にするものとは何か?

性格!!ワシは心の中だけで、首をウンウンと上下させた。

別にワシの考えていることが分かったわけではないだろうが、
嬉しそうな顔をしていた先輩が、急に考え込む様に言った。

「おい、チハル。今、車内で俺の事が分からないと言ったな!」

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