旋律はいつもドリン系

高校時代のマンドリンクラブの話です。
若干、ほんとのことをベースのフィクションです。

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(08)ワシ、どうすればいいの?なのじゃ。

2008年09月20日 02時34分21秒 | 3章-ワシと江本の八福(ハチフク)代理戦争

目次
〈1章-はじまりは、こんなもん〉の最初から
〈2章-D線の切れる音〉の最初から
〈3 章-ワシと江本の八福(ハチフク)代理戦争〉の最初から
〈4章-スターウォーズと夏の日の恋〉の最初から
福田先輩が下から八守先輩を見上げる。

爪が肌にくい込むほど、こぶしを握り締める。

目が赤い。

この雰囲気はちょっと、やばいんじゃないの?
ワシは、これから起きそうな状況をシュミレーションした。

(1)福田先輩がいきなり立ち上がり、握った拳で八守先輩をぶん殴る。
ありそうじゃ、ちょっとバック。ワシはジリジリと立ち位置を下げる。

(2)泣いて、どこかへ走り去る。
福田先輩、そこまでヤワか?これは無いな、保留。

(3)涙目のまま、チューニングを続ける。
これかなあ。基本的に福田先輩は上級生には絶対服従だからな。

4番目は…と、考えながらバックを気にしつつ後ずさりしていたら、
ガタンと椅子の音がした。

えっ。(1)ぶん殴るのか?
驚いて振り向いたら、立ち上がっていたのは棗田先輩だった。

立ち上がりざま福田先輩からギターを取り上げ、
そのギターを八守先輩に突き付けた。

「そんなに、文句があるのなら自分でやりなさい。
元はといえば、八守くんが遅れて来るからでしょう」

眉間にシワを寄せた棗田先輩も素敵じゃ。

あっけにとられたのか、福田先輩は棗田先輩を見つめている。

八守先輩は平然としたまま、しれっと言う。
「自分でやるって言ったんだから、最後までしてほしいな」

それでも、チラリと福田先輩を見て、
「しょうがない、自分でやるか」と、ギターを受け取った。

棗田先輩から、基本の5弦(ラ)の音をもらい、
たった今、福田先輩が合わせたばかりの1弦のチューニングをやり直した。

それを見て、福田先輩が唇を噛み、棗田先輩は『呆れた』という表情。
棗田先輩は、促すようにして福田先輩と合奏場に向かった。

八守先輩と一緒にワシは取り残された。
ワシ、どうすればいいの?

『ぽーん、ぽーん』とチューニングをしながら、
「福田って、ちょっと低めにチューニングする癖があるんだよね」

八守先輩が独り言のように呟いた。


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コメント (2)   この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ご訪問、ありがとうございます (チハル)
2008-09-22 23:02:22
ゆうこさん、ご訪問ありがとうございます。
福田先輩は音痴?超緊張症?棗田先輩?の中では『音痴』かなあ。(ばらしたら、駄目ですか)その辺りを書いていこうかと思ってます。今回、ケンカみたいな感じになって後悔してます。自分自身、争いごとが苦手みたいです。筆がすすまなくて、困ってます。なんとか、頑張って明るい3章のエンディングを迎えたいです。(いつも、エンディングから考えてます。)これからも応援よろしく、お願いします。
Unknown (ゆうこ)
2008-09-22 14:15:04
楽しく読ましていただいています。人間 ちょつと緊張すると手が硬くなり、すこしフラット気味になるようです。ピアノみたいな楽器なら音が決まっているのでそういうことにはならないのですが、弦楽器や、声楽など演奏の際、緊張が音の下がりになる。ギターはフレットがあるのに少し低めにチュー二ングしてしまうとは、福田先輩さては音痴?超緊張症?棗田先輩がいるから下がるのか?

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