10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

装置化する住まい

2006年06月01日 | 建築の話題
消防法の改正により、この6月1日から新築住宅にも火災警報器の設置が義務付けられます。数年前、シックハウス対策の一環として、24時間作動する換気扇の設置が義務付けられましたが、これらの流れを考えると、住宅がだんだんと重装備されて行くことに気がつきます。私の個人的な感想は、なんで法律がこんなお節介をするのか、ということです。穿った見方をすると、換気扇メーカーや警報器メーカーの業界から政治献金でも貰った結果なのかなんて考えてしまいます。確かに安全性という意味は分かりますが、換気扇を廻していればアトピーが治る訳ではなく、警報器を付けたからといって火災から守れるというものではありません。肝心なのはそれ以前のこと─つまり家はどうあるべきかとか、どのように暮らすかべきかといったこと─だと思います。このまま行けば、ますます日本の家は装置化が進み、機械でコントロールされる生活になって行く恐れを感じます。法律が日本の住文化のさまたげをするようなことは感心できません。

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7 コメント

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同感です。 (tomo2237)
2006-06-02 22:08:57
まさにおっしゃるとおりだと思います。

火災警報器、取り付ける場所までご丁寧に指定してくださるお上の親切さ!ほっといてほしい!といいたいくらいですね。



これでまた詐欺まがいの商法があちこちで起きるでしょうね!
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誤報が増えるのでは… (Sakyo K.)
2006-06-04 07:17:20
ご無沙汰しております。

一般家庭の警報器は当然消防署に通報が行くのですよね?(住人に知らせるだけの警報器だったらマヌケ…笑)

公共建築で時々報知器の誤作動で鳴ることがありますよね。一般家庭でも当然誤作動があるでしょうから、その度に消防署の出動ということになるんですかね。全戸に配備されたときにはどうなっているんでしょう。
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tomo2237さま (sendohda)
2006-06-05 23:12:56
そうですね。行政改革だの小さな政府だのと云いながら、やっていることはだんだん複雑になってきます。建築確認申請の書面も増える一方です。
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Sakyo K.さま (sendohda)
2006-06-05 23:17:33
こんにちは。警報器は消防署へは繋がっていません。ですから、警報が鳴ったらすぐ逃げるためのものだと思います。何年か後には全戸に設置ということになっていますが、想像しただけでも恐ろしいです。
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火災警報器 (Sakyo K.)
2006-06-06 02:27:04
素人考えで当然消防署への通報と連動しているものだとばかり思っておりました。違うのですね。ウチは狭いので、警報がなくても火と煙が直接見えちゃうんですが。世間では、家で出火しても分からないほど大きなお屋敷に皆さん住んでいるのかしら…と悲しい気分になりました。報知器設置の意図に関して公的なアナウンスは無いんでしょうか。



あぁ、就寝時の火災には役立ちますか…。
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設置場所は (sendohda)
2006-06-06 22:00:37
寝室と寝室がある階の階段となっています。

アナウンスに関しては、ご指摘の通り、あまりないですね。今回に限らずいつもこんな感じです。先日NHKの朝のニュースで取り上げていましたが…
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設置場所 (JW若葉)
2008-11-13 13:24:08
行政庁によって若干異なっています、念のため(>_<)
所によって火の出方が違うのでしょうネ
お住まいの所轄で尋ねられるのが一番かと・・・
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