10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

近代建築撮影行脚-郵便局が面白い

2006年01月29日 | まちかどの近代建築写真展
前回の峡北に続いて今日は盆地の南西部を廻りました。南アルプス市の旧櫛形・甲西、それに増穂町、鰍沢町、富士川を超えて旧市川大門町、上九一色村です。南アルプス市の幾つかの建物は取壊されていたものがありました。旧甲西町の安藤家(重要文化財/1708年築)は近代建築ではありませんが、寄ってみました。丁度消防団による訓練をするところで、通常は見学料がいるのですが、見学者の避難訓練に参加してくれとのことで、無料で見学することができました。そして、すぐ近くに「日本近代建築総覧」や県の「近代化遺産リスト」にも載っていない物件を発見しました。「旧南湖郵便局」です。荒れていましたが、各地に残る郵便局同様洒落たデザインです。屋根裏の換気口がポストマークでした。
最後に訪ねた「旧上九一色郵便局」の庇廻りもなかなか凝ったデザインでした。


ところで写真展の準備状況ですが、今一番の問題は、写真を展示するパネルです。会場の甲府カトリック教会の講堂は展示用の空間ではないので、壁がありません。従って“衝立て”が必要になります。これを9日間無償で貸してくれる所などなく、ましてやリース業者に問い合わせたら、結構なお値段です。看板屋さんに簡単なものを作ってもらう方が安いのですが少しはお金が掛かります。どこかスポンサーになってくれる企業を捜すか、思案中です。