カール・リヒター指揮ミュンヘンバッハ管弦楽団と合唱団
ADD 1961,1966,1968 ARCHIV
カンタータは大規模な合唱曲に始まり、レスタティーヴォとアリアが続いて、最期は4声でコラールがうたわれることであるが、初期のカンタータはレスタティーヴォとアリアは存在しない。合唱曲が比較的重要な位置を占める。モテットに近いプロテスタント宗教音楽の伝統を踏まえているのである。BWV106は1707年ごろの作曲で葬送用音楽である。モテットといってもよい。BWV4は1707年の復活祭用である。指揮者と管弦楽・合唱団はカール・リヒターによる最もバッハの演奏ではぬきんでた演奏である。独特の緊張感を持ち厳格で切れのよいリズムはロマン的であると評する人も多い。