ブログ 「ごまめの歯軋り」

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橋本治著 「ひらがな日本美術史」 2-16 狩野正信「山水図」

2007年02月19日 | 書評
狩野正信「山水図」・・平均値的なもの・・

狩野派は室町時代の狩野正信を始祖とする。狩野派の特徴とは1つに漢系画、2つに技法をうまく統合した、3つにいつも体制派だったことである。狩野派とは権力者にふさわしい絵を画く集団である。それは豪華であり力強く威厳と威圧を兼ねている。いわばおどろおどろしい絵なのであるが、狩野元信の山水画は分かりやすく明瞭で装飾的な大和絵を水墨画風タッチで描いた物である。漢絵である水墨画がやわやかな大和絵になっている。すなわちやまと化されている。



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