ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

環境問題 丸山茂徳著 「科学者の9割は地球温暖化炭酸ガス犯人説はウソだと知っている」 宝島社新書

2008年09月06日 | 書評
地球は寒冷期を迎え、人口爆発で石油は枯渇する事態こそ文明の最大危機だ 第13回

第1章「地球温暖化」炭酸ガス犯人説のウソと「寒冷化」の予兆 (9)

 地球の気温に影響を与えるさまざまな要素を、影響度の大きいと予測される順に並べると、
①太陽の活動(入射強度、太陽風と宇宙線と雲)
②地久磁場(核の対流)
③火山活動(マントルの対流)
④ミランコビッチの周期(公転軌道の揺らぎ)
⑤温室効果ガス(炭酸ガス、水蒸気)

 ⑤の温室効果ガスであるが、炭酸ガスは1ppm高まって気温は0.004℃上昇するのである。以上結果を総合して東京工業大学「理学研究流動機構」がおこなった21世紀の気温予測では、ICPPの予測とは大きく異なリ気温は低下する結果となった。2035年までは気温は低下し1900年当時の気温に戻る。2100年にはシナリオによって2℃から4.5℃気温が高まるとするICPPの予測が正しいか、寒冷化に向う「理学研究流動機構」の予測が正しいかは、5-10年後には決着がでる。異常気象をもたらす、インド洋で温められた高温海水が東へ移動する「エルニーニョ」、太平洋で温められた高温海水が西へ移動する「ラニャーニャ」は、地球温暖化減少ではない。また太陽活動の11年周期は短期的には気温変化とはタイムラグを持つことの二つは明確に識別しておく事が議論の混乱を防ぐ事になるだろう。温暖化は農業の発展と文明の興隆をもたらしてきた。テレビで流されている地球温暖化恐怖映像はすべて作られたデマである。寒冷化こそ食糧危機と文明の衰退と大動乱をもたらしたのだ。恐るべきは寒冷化であるというのが本書の結論である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿