ブログ 「ごまめの歯軋り」

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「文語訳 旧訳聖書 Ⅲ 諸書」

2020年06月25日 | 書評
サボテンの花

西欧哲学、文学、詩歌の原点となった智慧文学 五つの書

3) 「文語訳 旧訳聖書 Ⅲ 諸書」(岩波文庫2015年)   (その38)

2) 詩篇 (その30)

第145篇: (ダビデの讃美の歌)
エホバは恵み深く情けに満ち又怒り給うこと遅く、憐憫大なり。その大いなる能力とその御国の栄ある世を人の子らに知らすべし。汝の国はとこしえの国なり、汝の政治は万世に絶えることなし。エホバは己を愛しむ者をすべて守り給えど、悪しき者をことごとく滅ぼしたまわん。わが口はエホバの誉れをかたり、よろずの民は世々限りなくその清き御名を誉め祀るべし。
第146篇: エホバを褒め称えよ、われ生ける限りはエホバを褒め称え、我が神を謳わん。ヤコブの神を己が助けとし、その望みをエホバに置く者は幸いなり。天土とあらゆるものを造り、とこしえの真実を守り、虐げられた者のために審判を行い、飢えたる者に食いものを与え給う神なり。エホバは義しき人、他邦人、孤児、寡婦を守り給うなり、されど悪しき者は覆し給うなり。シオンよ汝の神は万世まで統べ給まわん、エホバを褒め称えよ。
第147篇: エホバを褒め称えよ、われらの神を誉め謳うことは善きことなり楽しきことなり。エホバはイスラエルのさまよえる者を集め給えり、心の砕けた者を癒しその傷を包み給う。エルサレムよエホバを褒め称えよ、シオンよなんじの神を褒め称えよ、汝の子等幸多かれ。エホバはその戒めを地に降し給う、その聖言はいと速やかに走る。エホバはその御言をヤコブに示し、その諸々の律法と審判とをイスラエルに示し給う。
第148篇: エホバを褒めたたえよ、その万軍エホバを褒め称えよ。天地のもろもろのもの皆エホバの聖名を誉めたたうべし。
第149篇: エホバを誉めたたえよ、エホバに向かいて新しき歌を歌え。聖徒の集いにてエホバの誉れを歌へ、イスラエルは己を造り給いしものを喜びシオンの子等はおのが王のゆえにて楽しむべし。聖徒は栄光の故にて喜び、その寝床にて喜び謳うべし。
第150篇: エホバを褒めたたえよ、その聖所にて神を褒め称えよ。その能力のあらわるる青空にて神を褒め称えよ。その力の偉大さ、秀でた大いなることによりエホバを誉めた称えよ。ラッパの声をもって、筝と琴をもって、鼓と踊りをもって、絃簫をもって神を褒め称えよ。

(詩編は終了)(つづく)