ブログ 「ごまめの歯軋り」

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「文語訳 旧訳聖書 Ⅲ 諸書」

2020年06月22日 | 書評
菖蒲

西欧哲学、文学、詩歌の原点となった智慧文学 五つの書

3) 「文語訳 旧訳聖書 Ⅲ 諸書」(岩波文庫2015年)   (その35)

2) 詩篇 (その27)

第130篇: (京詣での歌)
ああエホバよ我深き淵より汝を呼べり。主よ願わくは我が声を聴き汝の耳を我が願いの声に傾け給え。もし諸々の不義の眼を留めたまえば、だれか能く前に立ち得ん、されど汝の許しあれば人畏まれ。我エホバを待ち望む、わが霊魂は待ち望む。イスラエルよエホバに望みを抱け、そはエホバに憐れみあり、贖いあり。
第131篇: (ダビデの詠める京詣での歌)
エホバよわが心驕らずわが目たかぶらず、われは大いなることはできず奇しきことも務めざりきが、われは我が霊魂を苦しめたり平安にすることはできる。嬰児の母に頼るがごとし。イスラエルよ今より永遠にエホバに頼りて望みを抱け。
第132篇: (京詣での歌)
エホバよ願わくはダビデのためにその諸々の憂いを心に記し給え、ダビデエホバに誓い全能者にいう。われエホバのために住まいを求めるまでは、己の家を建てず、臥床に上らず、わが目を閉じずと。エホバよ契約の櫃とともになんじの安居処に入り給え。汝の僕ダビデのために受膏者の面を退け給うな。エホバ真実をもてダビデに誓い給えばこれに違うことあるまじき。ダビデの子等の座位を約束され、エホバはシオンを選びて己が住処とせんと望み給えり。
第133篇: (ダビデの詠める京詣での歌)
見よ同胞相睦みてともに居るは、いかに善くいかに楽しかな。首に注がれたる尊き膏、髭に流れアロンに流れ、その衣の裾にまで流れしがごとく、ヘルモンの露降りてシオンの山に流れるがごとし。エホバはそこに幸いをくだし限り無き生命を与えたまえり。
第134篇: (京詣での歌)
夜エホバの家にたち、エホバに仕える諸々の僕よエホバを誉め祀れ。汝ら聖所に向かい手をあげてエホバをほめまつれ。

(つづく)