ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

新疆ウイグル自治区 騒乱 死亡者出る 

2009年07月06日 | 時事問題
朝日新聞 2009年7月6日14時7分
中国・新疆ウイグル自治区騒乱、129人死亡報道  
 【北京=坂尻顕吾】中国西部の新疆ウイグル自治区のウルムチ市で5日夜、大勢の市民が参加した騒乱があり、武装警察と衝突した。国営新華社通信によると、129人が死亡したという。当局は同日深夜までに事態を沈静化させたとしているが、騒乱の規模などは明らかにしていない。
 新華社通信によると、騒乱が起きたのは同日午後8時ごろ(日本時間同9時ごろ)。ウルムチ市の人民広場や解放路、大バザール(市場)などで多数の車両が焼かれ、多くの商店が破壊された。

ウイグル、チベット、内蒙古などは中国植民地主義から独立した方がいいのか、中国は強権で抑圧の方針らしいが、ロシアの例は参考にならないのか。

自民党にラブコールを送る東国原氏 総すかん 

2009年07月06日 | 時事問題
朝日新聞 2009年7月6日5時1分
「東国原氏擁立」などに冷淡な視線 朝日新聞世論調査 
 自民党内の一部からわき上がってきた「麻生首相降ろし」や、古賀誠選挙対策委員長による東国原英夫・宮崎県知事への衆院選出馬要請。総選挙が目の前に近づく中でのこうした動きについて、国民世論が冷淡な視線を注いでいることが、朝日新聞の4、5日の全国緊急世論調査で明らかになった。 東国原知事への立候補要請で自民党の印象がどう変わったかを尋ねると、「印象が悪くなった」が44%で、「変わらない」が47%。「よくなった」は7%しかいなかった。

朝日新聞 2009年7月5日1時30分
首長連合、東国原知事に合流求めず 「相いれない」
 総選挙に向けた首長連合への賛同を呼びかけている大阪府の橋下徹知事と中田宏・横浜市長、中村時広・松山市長が4日夜、松山市内で会談し、宮崎県の東国原英夫知事には今後、首長連合への参加は求めない方針で一致した。橋下知事は会談後、「お互い別々の道でやっていく」と報道陣に語った。  橋下知事によると、東国原知事が自民党からの立候補要請を受けて対応を探っていることを踏まえ、この日の会談で「本質的に僕らがやろうとしていることと相いれない」との意見が出たという。

朝日新聞 2009年7月5日1時18分
東国原知事が講演 条件のめば自民は衆院勝利、強調
 自民党から次期衆院選への立候補を要請されている宮崎県の東国原英夫知事は4日、大阪府吹田市のホテルで講演し、「国政を変えるには、政府・与党が体質を改善するのが近道」と指摘。「自民党が変わったという証拠を示すのに、東国原さんは能力がある、国を変える情熱が旺盛なので受け入れるとなれば、歴史を変えることになる」と述べ、自分を総裁候補とするとの条件を自民党が受け入れれば、支持率が低迷する同党が衆院選で勝利すると強調した。

ポピュリズム(人気取り)パフォーマンスが全てというのは、テレビタレントの常道であるが、政治家への期待は必ずしもそうではない。皆さんは東国原氏に異様な物を感じている。

静岡県知事選 自民党系惜敗  次は都議選

2009年07月06日 | 時事問題
朝日新聞 2009年7月5日23時11分
静岡県知事に民主系の川勝氏 自公系の坂本氏破る
 静岡県知事選は5日に投開票され、民主などが推薦する前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)が、自民、公明が推薦する元参院議員の坂本由紀子氏(60)ら3氏を破り、初当選した。麻生政権の支持率が低迷する中、東京都議選とともに「総選挙の前哨戦」として注目されたが、「静岡から政権交代を」と訴えた民主が勝利した。投票率は61.06%(前回44.49%)だった。

朝日新聞 2009年7月6日5時1分
内閣支持率20%、不支持68% 朝日新聞世論調査
 朝日新聞社が4、5の両日実施した緊急の全国世論調査(電話)によると、麻生内閣の支持率は20%で、前回調査(6月13、14日)の19%から横ばいだった。麻生首相が自民党内の反発で党役員人事を見送り、閣僚2人を加えるのにとどめた対応に対しては、「評価しない」が68%で、「評価する」は16%止まりだった。

朝日新聞 2009年7月6日12時21分
静岡知事選敗北、重み増す都議選 与党に危機感
 静岡県知事選で民主党などが推薦する川勝平太氏(60)が当選し、与党推薦候補が敗れたことで、12日投開票の東京都議選後の衆院解散を模索する麻生首相にとって都議選の重みが一層増してきた。与党内では危機感が広がり、結果次第では、解散先送り論だけでなく、退陣論が一挙に噴き出す可能性もある。

政権交代の流れが堰を切って日本を覆う 自民党窮地に 次は都議選に注目!

 麻生首相は解散をして信を問う事が怖いらしく、政策の場当たり的な方針の失敗と選挙から逃げ回っているためか支持率は低下する一方で、各種新聞社の世論調査でも20%前後の支持率しかなく、次の首相への期待は民主党候補の方が多い。自民党政権の危機は決して偶発的でもなく、また個人の資質だけに帰せられるものでもない。これは政党としても生命力を失いつつある重病(瀕死)と捉えるべきであろうか。安部、福田、麻生は総裁選挙では党内の圧倒的多数を得て総裁に選ばれた。自民党はこれで行けると思ったのだが、それらのリーダがこの態たらくでは自民党には人材が払拭したか、よいリーダを選ぶ能力を失ったということである。

読書ノート 多田富雄著 「寡黙なる巨人」

2009年07月06日 | 書評
脳梗塞から再生した免疫学者の闘い 第4回

第1部 「寡黙なる巨人」 (3)

 「鈍重な巨人」、「寡黙な巨人」とは何だろうか。自分を巨人と呼ぶわけではない。人間は健康な時は大脳皮質の意識で生きている。脳の病に倒れると自分の体は意識では動かない。無意識下で体を動かしている脳がやられたのだ。それは小脳、中脳という脳幹が支配する世界である。感情さえ大脳皮質ではなく大脳周縁部と云うところで支配されている。そこを意識(=大脳皮質)で動かそうとすると、体は云うことを聞かない。体全体を支配すると云う意味で「巨人」であり、意識から遠いところにあると云う意味で「鈍重」、「寡黙」と云う形容詞が冠せられる。しかしそこにシステムとしての生命体の生きる力が宿っているのである。「寡黙な巨人」と云う言葉が持つ脳科学的な意味はそういうところであろう。全人的には生命ということである。多田氏の脳梗塞発病による体と言葉の麻痺は、癌手術や外科手術のようには行かない。なかなか復活しないのである。病を治すのは自分の生命力とよく言われるのは、この全的システムの復活である。がんの免疫療法もこの力に依存する。コントロールを拒否する生命体が巨人である。しかしこの巨人が動いてくれないと、病は治らないのである。
(続く)