ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

金正日は贅沢病 権力継承者は国民の血の一滴まで飲み続ける

2008年09月13日 | 時事問題
asahi.com 2008年9月13日3時2分
金総書記、昨春に心臓手術 韓国政府関係者明かす
 【ソウル=箱田哲也】韓国政府関係者は12日、北朝鮮の金正日総書記が昨年春、ドイツ人医師から心臓の手術を受けていたことを明らかにした。金総書記が今回起こしたとされる脳疾患との関係は不明という。

金正日は心臓疾患・脳血管疾患で贅沢病 国民が飢餓状態なのに???
独裁的権力者は国民の反抗を防ぐために、国民を飢餓状態の無気力に追い込むことが自身の安全に繋がる事を心得ている。したがって独裁者の退場は国民に期待をしてもむりである。国民は死線をさ迷っているのだから、革命を起こすだけの気力も組織もない。独裁と飢餓状態は表裏の関係にあって、人道的援助は独裁者と軍部のの胃袋を肥やすだけ。米国の権力者は北朝鮮の解体を本当に考えているのだろうか。イラクやイランの石油の略奪だけが関心事で、資源のない北東アジアは静かであればいい。適当に独裁者をなだめかつ手なずける事が戦術だ。

原油 バレル100ドルを切った

2008年09月13日 | 時事問題
asahi.com 2008年9月13日3時5分
NY原油、一時100ドル割れ 約5カ月ぶり
 【ニューヨーク=丸石伸一】12日のニューヨーク商業取引所の原油市場で、国際指標となる米国産WTI原油の先物価格が一時、1バレル=99.99ドルをつけ、約5カ月ぶりに1バレル=100ドルの大台を割り込んだ。 原油相場は7月11日の取引途中に1バレル=147.27ドルの史上最高値をつけた後、下落基調に転じていた。取引途中の100ドル割れは、4月2日以来だ。

原油価格は鎮静化に向っています。メディアは値上げの時ばかり報じて、値下げを報じないのはインフレ政策の味方? メデイアの姿勢に疑問!

政治問題 砂田一郎著 「アメリカ大統領の権力」 中公新書

2008年09月13日 | 書評
クリントン、ブッシュJr大統領とリーダーシップの低下 第5回
大統領制 と議院内閣制 (3)

フランス:議院内閣制の失敗と半大統領制
18世紀の革命で樹立された体制は議会中心主義とでも言うべき体制であった。さまざまな政治形態を経て戦後の第四共和制において元首としての大統領を置くが、基本的には議院内閣制の国となった。フランスの内閣は安定性がなく、1958年に成立したド・ゴール大統領の第五共和制下、大統領は直接公選となり大統領権限は強化され、大統領が任命した首相が組織する内閣は議会の信任を必要とする議院内閣的な側面を残した。したがって「半大統領制」といわれる。議会で反大統領派の政党が大統領派の政党を上回る「コアビタシオン」という状態になるとフランスの半大統領制は機能不全になる。2001年シラク大統領は大統領の任期を5年と短縮して議会選挙と同時に行うようになってようやく議会と大統領支持が一致するようになった。

経済問題 神田秀樹著 「会社法入門」 岩波新書

2008年09月13日 | 書評
21世紀の「会社法」はIT革命と資本市場への対応をめざすもの 第5回
株式会社の機関 (1)

 会社の機関とは株主総会、取締役、代表取締役など、自然人または会議体のことをいう。会社法は、株主自身は定時または臨時に株主総会を開いて、基本的な事項について会社の意志を決定し、これらの基本的事項以外の会社の経営に関する事項の決定と執行をさせるため取締役を選任するのである。会社の経営は取締役会が選んだ代表取締役が責任を持つ。一方株主総会は取締役の選任権と解任権によって取締役を監督し、又大きな会社では株主総会は監査役を選任して取締役の仕事を監査させる。規模の大きな「大会社」とは資本金が5億円以上、または負債総額が200億円以上の株式会社である。「公開会社」とは会社法では上場企業を指すのではなく、全株式の譲渡制限がない会社である。中小企業のような「非公開会社」は「譲渡制限会社」である。

会社法では機関設計に基本的なルール
①すべての株式会社は株主総会と取締役が必要 
②公開会社には取締役会が必要
③公開会社には監査役または三委員会と執行役が必要(三委員会とは指名委員会+監査委員会+報酬委員会+執行役) 
④取締役会を置かない場合は監査役または三委員会と執行役をおく事はできない 
⑤大会社には会計監査人が必要
⑥会計監査人を置くには、監査役または三委員会と執行役のいずれかが必要
である。
 
 しかし100%子会社であって規模が大きい大会社では定款で全部株式譲渡制限を定めれば監査役会を置かなくてもいいとされる。戦後何回も会社の制度について改定が行われてきたが、大会社の機関に関して最近の会社法の傾向は第一に所有(株主)と経営(取締役会)の制度的分離を進め、経営権を代表取締役に集中させ、取締役には幅広い裁量権を与え、過失責任を問うのである。第二には経営を監督するために監査役や会計監査人を置く。中小企業の場合会社機関の設計は自由である。

文藝散歩 五味文彦著 「源義経」 岩波新書

2008年09月13日 | 書評
源平合戦の英雄「源義経」像を文献・史料から探る  第4回
源義経関係年譜

1147年 源頼朝生まれる
1156年 保元の乱
1159年 源義経生まれる
1160年 平治の乱  源義朝(父)自害  源頼朝伊豆に流される  常盤御前と源義経は大和国竜門牧へ逃れる 
1162年 常盤御前 藤原長成と再婚
1167年 平清盛 太政大臣になる
1169年 源義経鞍馬寺に入り 童として養育される
1174年 源義経鞍馬寺を出て奥州藤原秀衡を頼る
1177年 鹿ケ谷の変
1180年 以仁王の乱  源頼政挙兵 源頼朝伊豆で挙兵したが石橋山で敗北  木曽義仲信濃で挙兵  源頼朝富士川の合戦で平家を破る  義経鎌倉で頼朝と対面
1181年 源行家墨俣の合戦で平家に破れる
1183年 平家安徳天皇を奉じて都落ち  義経・範頼都に入る
1184年 義経 義仲を討つ  義経一の谷の合戦で平家を破る  義経平家追討と畿内検断を托される  義経検非違使に任じられる
1185年 義経屋島の合戦で平家を討つ  壇ノ浦合戦で平家滅亡  義経平宗盛を鎌倉へ連行 鎌倉には入れず腰越状(弁明状)を頼朝に出すが許されず  義経伊予守に任官  頼朝と義経決裂し頼朝追討の宣旨を得る  義経都落ち(吉野、多武峯 伊勢 北陸道へ)   源頼朝 義経追討を理由に守護・地頭を置く
1186年 静御前鎌倉に召される 静男児出産 男児は殺される  静親子許されて京へ戻る
1187年 義経 藤原秀衡を頼って奥州平泉に着く  藤原秀衡逝去 
1189年 藤原泰衡 義経追捕の宣旨を受ける  義経衣川で自殺(31歳)  奥州藤原氏滅亡
1192年 源頼朝 征夷大将軍になる  鎌倉幕府開く