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超訳 法華経 読す

2014年08月30日 | 読後記
超訳 法華経        中村圭志著    中央公論新社刊

本当に超訳なので面食らいました。
三タイプの修行者の分け方が面白いです。
1 声聞  学校で勉強するタイプ
2 縁覚  一人で工夫するタイプ
3 菩薩  社会で実践するタイプ
大乗仏教とキリスト教の比較が面白いです。
大乗仏教だけ、キリスト経だけを見ていても、あるいは法華経だけ、
福音書だけを読んでいても気付かないものがあるのだ。
両者を深く読み比べたときに、共通する思考法が見えてきます。
仏教は、物事の相互依存関係と苦をめぐる悪循環・好循環の連鎖を
見極める事を基本テーマとしています。
思考パターンとしては「相対主義」的です。
キリスト教は、一神教で天地創造の神の視点から
一切を眺める事を基本モチーフとしています。
思考パターンとしては「絶対主義」的です。
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