さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

セイタカシギ(背高鷸)も見て!

2016年09月18日 | 野鳥
レンカクの登場以来、鳥撮りさんたちで賑わってる沼ですが、お馴染みのセイタカシギも徐々に増え、今や20数羽。

ところが、他の新参者(?)に人気が集まり、最近はあまり見向きもされず、可愛そうな存在。
そこで、これから何回かに分けて、このセイタカシギを載せてみたいと思います。

今回は、まず第1回目で、合間に撮った飛翔姿を載せてみます。

朝日を浴びて飛ぶ姿は、やっぱり優雅です。


珍しくハスの葉の上でホバリングです。 こんなに長くホバッた姿は久しぶり!!


曇天の日でも、今年生まれた若鳥が元気に飛び回ってくれます。


この子、次列風切羽でしょうか、一部、羽が欠落してます。


失礼!!飛び越えますよ~!!



次の写真は合成写真ではありません。
偶然ハスの葉の上を成鳥と若鳥が3羽、並んで飛行。親子かな??
 

このところ、連日日が射すことが少なく、こんな曇天の中の写真が多くなってしまいました。。


セイタカシギとコアオアシシギの水浴びなどを動画に撮ってみました。
2分ちょっとありますが、セイタカシギとコアオアシシギの水浴びは後半に出てきます。





おまけ写真は、カイツブリに雛です。
ちょうど、レンカクで賑わっていた頃ですから、2番子か?3番子?

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コアオアシシギ(小青脚鷸)とオグロシギ(尾黒鷸)

2016年09月15日 | 野鳥
このところ7月や8月の在庫を投稿してきましたが、久しぶりに9月の写真から・・・・・

9月7日夕方、8月にはレンカクで大賑わいしたI沼、久しぶりに立ち寄って見る事にしました。
水面もかなり下がって、水鳥にとって程良い潟が出来ています。
お馴染みのセイタカシギも20羽ほどに増え、遠くには5~6羽のコアオアシシギ(小青脚鷸)もいます。


本来はデジスコの距離なのですが、この日はデジイチのみ。
少し待ってると、1羽のコアオアシシギが近くにやって来てくれました。


セイタカシギの傍を足早に通り過ぎて行きます。


コアオアシシギ(小青脚鷸)
日本では春と秋に見られる旅鳥で、お馴染みのアオアシシギより小さく、まっすぐ細い嘴が特徴です。
ここに小さな群れで来るのは久しぶりなのでしょうか。
アオアシシギと比べて体が小さい割には、長いスマートな脚ですね。
名前はもちろん「青い脚をもった小型のシギ」と云うことから付いたもの。

以前、アオアシシギの時にも書いたのですが・・・・・・
青い脚と云っても青(ブルー)ではありませんね。
この「青」は、青葉若葉、青梅などの青と同じ意味で緑色の事なんです。(「野鳥の名前」より)



夕刻近くになると、2羽のオグロシギ(尾黒鷸)もやって来ました。
少し前からいるようで、夕刻まではどこかに潜んでいたのでしょうか??


ここ数年、毎年やって来て、この沼の常連さんになってしまいました。
1羽はまだ若い個体でしょうか??

オグロシギ(尾黒鷸)
日本には春と秋にやってくる旅鳥ですが、尾羽の先端が黒いからこの名前が付いてます。
翼をたたんでる状態では分からないですが、飛ぶとよく分かります。


セイタカシギの傍にやって来ました。大きさを比較してみるとよく分かります。


オグロシギの尾羽の様子が分かるように、在庫写真から飛ぶ姿を載せておきますね。尾羽が黒いですね。



さて、次の鳥は……?????
1羽だけみんなと離れてポツンといました。
遠くて、よく分からないので、大きくトリミングしてみましたが、分かりますか?
初めはコアオアシシギだろうと思っていたのですが、どうも違うような!!
ずんぐりしてて、脚も短そうです。(写真の向きのせいかも??)
ウズラシギ?ヒバリシギ?……結局わかりません。  教えて下さ~い!!




(おまけ)
古代ハスの実が並んで、巣の中から、小さな雛がのぞいてるように見えました。




この沼も、水が引くにつれて、賑やかになってきましたよ!! 少しずつ紹介していきますね。お楽しみに!!


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オナガの巣立ち雛・奮戦記(2)

2016年09月13日 | 野鳥
前回の続きです。

民家の庭の樹に営巣したオナガの家族、巣立った雛は3~4羽。

サイズと風貌はもう大人ですが、頭はまだゴマ塩模様で、幼さが残ってます。


大きくなった巣立ち雛に餌を運んでくる親も大変です。
よく見ると、親の口には赤い小さな木の実、こんな小さな木の実一つで満足するのかな???


やっぱり、物足らない!もっと欲し~い!! 右下には兄妹(兄弟?)も順番を待ってます。


おねだりしても、親は飛び立った後・・・・諦めたようです。


しからばと、降り立った雛は何かを見つけたようです。


でも・・・・・ポロリ!!


カナブンのようですが、まだ動いていて、恨めしそうに眺めてます。
本来、オナガは雑食性で虫なども食べるのですが、この雛にはまだ無理だったようです。


ちょっと余談になりますが、今回はオナガの面白い習性を一つ書いておきますね。

「農研機構」が発表してる記事に、こんなことが書いてありました。
<オナガがタカ類を発見したときに発するアラームコール(警戒声)や捕食者に捕まったときに発するディストレスコール(遭難声)は、
オナガの生息する地域ではヒヨドリやムクドリ等、複数の有害鳥に対しても追い払い効果を有している。>

すなわち、あのうるさいオナガの警戒声と遭難声は、タカなどの天敵以外の鳥などに対しても追い払い効果がある。と云うことなんです。
オナガの巣の近くにツミが営巣することが多いのも、そんな関係からかもしれませんね。

また、オナガが関西地方では見る事が出来ない原因の一つに、「カッコウの托卵」のせいだという説があります。
(カッコウは、オオヨシキリなどだけでなく、このオナガの巣にも托卵することが知られてます。)
カッコウの托卵がよく見られる関西では、徐々に、オナガの数が減ってしまったとか・・・・・・
それなら、オオヨシキリなども同じような現象が起こるはずなのですが・・・・・??????
また、九州では、カササギとの戦いに敗れたとか・・・・・
いろんな説があるんですね。


(今日のおまけ)
オナガがいた近辺の家の庭には、サルスベリ(百日紅)の花が綺麗に咲いていました。


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オナガの巣立ち雛・奮戦記(1)

2016年09月11日 | 野鳥
日差しがやっと秋らしく感じられるようになった8月のある日。

近くのスーパーに立ち寄った帰り道の神社の一角で、オナガの賑やかな鳴き声がします。
辺りを確認すると・・・・・・近くに巣があるようで、しかもすぐ近くに2か所も・・・・

夕刻に手持ちのミラーレスを手に再度その場所に行ってみることにします。

そのうちの一つ、神社の境内の巣の近くでは、オナガ数羽が飛び回っていて、それが尋常な騒ぎ方ではありません。

周辺を見渡わたすとと・・・・・・巣のある樹の根元に1羽の雛がうずくまってます。
まだ巣立つには早かったのか?誤って巣から落ちたのか? 辺りでは親が大きな声で鳴きながら飛び回わって、雛に何かを促してるようです。
うずくまってる雛の横の地面には、オナガの雛(?)の残骸が見えますね。
前にも、雛が巣から落ちたのでしょうか??


あまりも親の鳴き声が激しいので、もう一つの巣を先に見に行くことにします。


こちらの巣は、民家の庭の樹に営巣したようで、巣立った雛は3羽のようです。
こちらの方は、巣立って少し時間が経ってるのか、かなりしっかりしています。
そんな雛が、庭先で、ちょっと疲れたのか?休憩中???
赤ちゃんのヨチヨチ歩きのような格好でくつろいでました。 ちょっと癒される光景です。


兄弟(兄妹)ですね。もう1羽が下りてきました。

雛たちがいるその樹上では、しっかり親が見守ってます。




そんな親子の微笑ましい様子を見た後、もう一度、先ほどのうずくまった雛の様子を再び見に行くと・・・・・
親が枝から下を見ながら、相変わらず盛んに騒ぎ立ててます。

その先には・・・・・先ほどの雛が、一層懸命羽ばたきながら、柵の上に昇ろうとあがいてる様子が見えます。


親は枝から下に・・・・・


そして、すぐそばの石燈籠の上から雛を励ますように、見守ります。「ガンバレ!!」


この雛は、巣立ちが早すぎたのでしょうか? まだ満足に飛べないようで、人間の手を差し伸べるわけにもいかず、そのままにしておくしかありません。
何とか柵の下の段まではたどり着いたようですが、この先、何とか大きく育って行ってほしいものです。


・・・・・・・・・・・・・・・・続く


今回は連載のためコメント欄は閉じています。






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オオスカシバ(大透羽)のホバリング

2016年09月08日 | 昆虫
前回の続きです。

オオスカシバはハチのように見えますが、蛾の仲間。
蛾の仲間のほとんどは夜が好きですが、このオオスカシバやホウジャクの仲間は昼型で、花の蜜が大好きな変わり者。
顔つきも精悍で、鋭い目は、タカの目のように見えます。


そんなオオスカシバ(大透羽)が、キバナコスモス(?)の花の蜜を吸う姿は、まさにハチドリのようです。
よく見て下さい。  花の蜜を吸うときは、必ず前脚を花にかけてるのが分かりますか。


花の間から覗いて見ました。


さて、いよいよホバリング。
和名(大透羽)のとおり翅は透明で、鱗粉がなく、黒い翅脈特徴ですが、この透明の翅は、羽化した直後、白い鱗粉がついています
翅を震わせるとすぐ脱落してしまって、普段はこのように透明!!


長い口吻を伸ばして、ホバリングしながら器用に花の蜜を吸ってます。この口唇は2cmほどでしょうか??



オオスカシバの幼虫は、クチナシの葉を食べるので、人から見ると害虫ですが、害虫か益虫かは人から見た判断なので、ちょっと可愛そうですね!!
でも、もし害虫駆除する時は、要注意ですよ。 実はこのオオスカシバ、1年に2回卵を産むそうなんです。1回駆除したからといって安心できません。

後姿も見て下さい。お洒落なベルトとフサフサの尾。

最後の写真は、トリミングしたものですが、鋭い目が印象的です。


こんなオオスカシバ、本州以南、どこででも見られるようになりました。
オオスカシバの食草のクチナシは、もともと温暖地の山地に自生している植物でしたが・・・・・・
最近は、品種改良され、ガーデニングブームとともに各地の庭園に広く植えられるようになったため、それに伴い都会でも分布を広げているそうですよ。
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