うなぎの養殖池を見たらいい。
抗生物質やら添加物やらが大量に加えられた青緑した液体の中に押し合いへし合いように飼育されている国産養殖うなぎ。
出荷前3日はきれいな水に放たれ、毒気や臭みが抜かれるとしても、よくあんな人工物が喰えるものだ。
一度、養殖池を見た人間はうなぎが食べたいなどとは言わないだろう。並んでまで、養殖なのに価格が高止まりのうなぎを買う連中は無知の人間たちである。
うなぎを食うなら、天然うなぎに限る。
都市部で天然うなぎだけを扱ううなぎ店はほとんどないが、田舎の川沿いにはあることはある。北上川の河っぺりにある小さな小さなうなぎ店に年に一度行くが、価格は養殖うなぎとあまり変わらない。
蒲焼きのタレに難点があるが、白焼きをおろしたてのワサビと熱燗で食べると美味い。
ただ、天然うなぎはいつもあるわけではない。ない時のほうが多い。そんな時は中華そばを食べて帰る。本来は中華そば屋なのだ。うなぎが獲れたら出す。いくら土用の丑の日に行ってもムダ。混乱を防ぐために店そのものが休業となる。おそらく、本日も休業日。いつでも蒲焼きが食えるよう、養殖でもいいから出してという客もいるそうだが、死んでも出さないと言う。
国産の養殖うなぎは食べものではない。
中国産はもっと酷い状況で養殖されているのだろう。
絶対に食べない。